2022年2月12日土曜日

サイドFIREへの道。理想のライフワークバランスを目指す

お金のために働く状態から早く抜け出したい

最近、話題のFIRE(Financial Independence, Retire Early)

「経済的に自立して早期リタイアすること」を表した略語なんですが、中田敦彦のYouTub大学でこのことが取り上げられているのを見て興味を持つ様になりました。

これはどういったものかというと、「投資から得られる配当金だけで生活費が賄えている状態」を指します。配当金という不労所得で生活できるということは、お金のために働く必要がなくなるということ。

その分、本当に自分がやりたいことに時間や労力を割くことできますし、何もやりたくなければ無理にやらなくても良いという選択の自由が生まれます。

なぜFIREしたいのか

自分自身、なぜFIREしたいかというと、現在フリーランスとして東京を拠点に撮影の仕事を始め複数仕事を掛け持ちして働いていますが、それらは本当に自分がやりたいと思ってやっていることではありません。

海外取材に出るための資金を工面したり、日々の生活のために働かざるを得ない側面が強いという現実があります。本来、自分がやりたいことをやって生活できるだけのお金を生み出せれば良いのですが、それが難しい現状では別の仕事をするしかありません。

ですが、生活のための仕事を可能な限り減らして、自分がやりたいことに充てられる時間や労力を増やしたいと常々思ってきました。そういったこともありFIREしたいと思い始めました。

目算では、今ところFIREするには時間がかかりすぎるので、生活費の半分を不労所得で確保する「サイドFIRE」を目指すことに落ち着いています。

サイドFIREシュミレーション

では、自分がサイドFIREを実現するためにどれくらいの金額と時間が必要なのでしょうか。

ネットで検索するとFIRE実現までの金額や年数をシュミレーションするサイトがたくさんあります。それらを参考に計算してみました。

自身の現在の生活費はおおよそ年間120万円。
この120万円の半分である60万円を配当金でカバーするためには、運用利回り4%の株式への投資が1500万円必要です。(サイドFIRE計算式:年間支出×12.5=必要金額)

必要金額が分かったらそれをいつまでに達成したいかを決めます。個人的には10年以内には達成したいと思っています。

ということは、毎年150万円を投資に回すことができれば、ちょうど10年で達成できる計算になります。月々だと12.5万円。現在の収入では結構きつい。。。

この辺は、事業や副業で収益アップを目指すか、超絶ジリ貧生活を送るか、達成時期をもう少し長く設定するかしかなさそうです。

自分流資産形成のポイント

なんとか効率よくサイドFIREを達成するために自分がやるべきこと、やっていることを紹介します。

  • 撮影収益アップ
    目下頭を悩ませている課題。撮影単価が下がっている昨今、撮影業で収益を上げていくのは本当に難しいです。単価を下げて案件をたくさん取ろうとするのは、価格競争に晒され、薄利多売となり時間と労力を奪われてしまうので逆効果。

    最近は、単価を下げずに付加価値を付ける様にしたり、少しでも単価が良い撮影を受けられるようにB to B案件を取り扱うPIXTAオンデマンドに登録したりと、いろいろ工夫やビジネスチャンスの開拓に勤しんでいます。

  • サイドビジネス
    撮影業の難点は、一度に受けられる案件が一つであることです。スケジュールやキャパの問題で同時並行的に複数案件をこなすことはできません。それ故に、収益アップのためには副業も避けて通れない。

    今までにアフィリエイトを始め、いくつか副業的なものに挑戦したことはあるのですがあまり続きませんでした。そんな中、なんとか今の生活に無理なく導入できるものはないものかと思って辿り着いたのがストックフォトです。

    海外取材や国内撮影で数多く写真を撮影するのに、その大半をハードディスクに眠らせてしまっているのはもったいない。これらも資産として活かせないかと思い2年前から始めました。

    写真の登録作業が面倒で滞っていた時期もありますが、現在は気を取り直してコツコツとオンライン販売できる様にストックしています。低単価ではありますが国内外で写真がちらほら売れています。

    一度写真をストックしてしまえば、後は写真が売れるたびに不労所得を生み出してくれるので今後も腐らず続けていきたいと思っています。

  • ミニマルライフ
    収益アップも大切ですが、日々出ていく支出を抑えることも同じくらい大切。3年前に東京に出てきてからというもの、ソーシャルレジデンスという大型のシェアハウスに住んでいます。

    シェアハウスだと、入居の際の初期費用が低額で、キッチンや洗濯機、ベッドなど生活に必要な設備が備え付けてあるのでその分コストが抑えられます。また郊外の物件のため家賃も比較的抑えられています。

    ただ、撮影で遠方へ出向くことも多いので交通費や移動時間も考慮に入れる必要があり、今後撮影案件が増える場合は23区内への引っ越しも考えています。

サイドFIREからのフルFIRE

ここまでつらつらとサイドFIREのことを書いてきましたが、やっぱり理想はフルFIRE。生活のために働くとこを辞め、自分の時間と労力を全てやりたいことに注げればそれに越したことはありません。

ただ現実的には、今の自分にはサイドFIREが妥当かなと思います。年の半分を海外取材に充て、その半分を国内撮影の仕事に充てるというバランスが良いかなと。腕を磨く上でも撮影の仕事は細々と続けていきたいとは思っています。

ライフワークバランスを如何に自分の理想に近づけるか。様々なしがらみがある人生において本当に難しい課題だな痛感しています。そしていつかはノマドライフが送れたらなと。。。そんなことを考える日々です。

2022年2月6日日曜日

マレーシア半移住計画。日本と海外の2拠点化へ

沖縄のリゾートホテルからの眺め

以前より、日本だけでなく海外にも拠点を持ちたいと密かに思っていたのですが、公に言った方が実現の可能性が高まるという話もあるので、これから折に触れてこの件についても発信していこうと思います。

なぜ、海外にも拠点を作りたいかと言うと、「基本的に出たがりだから」です。同じところ、同じ環境でずっと暮らすと考え方も固着化して柔軟性がなくなりそうだし、時々環境を変えることで気分的にリフレッシュできる。

一口に海外拠点といっても、アムステルダム、オーストリア、ニューヨークなどなどフリーランスとして活動する人が拠点を構えている都市はいろいろあるのですが、自分の中で有力なのがマレーシアです。

なぜマレーシア?

主な要因としては、地理・物価・治安・ハブ空港の4つ。

  1. 地理
    マレーシアと日本は直行便の飛行機で約7時間と比較的行き来しやすい距離感で、時差は約1時間。もし、日本の顧客と仕事をすることがあっても支障のない時差です。緊急時も帰りやすく、行き来にかかる時間とコストを抑えられます。

  2. 物価
    調べたところによると物価は日本の約半分。5~6万円あれば普通に1ヶ月暮らせる様です。今後リモートの仕事に移行していって、もしそこまで稼げなくてもなんとかなりそうなレベル。

  3. 治安
    マレーシアに2年住んでいた友人の話では、マレーシア人はとにかくおおらかで全然怒ったりしないそうです。それに返ってイライラしてしまう場合もあるそう。また、現在3万人以上の邦人が暮らしており(在外邦人が多い国ランキング12位)、比較的安全で移住先としても人気の国だと言います。

  4. ハブ空港
    マレーシアの首都クアラルンプールの国際空港は東南アジアや中東など様々な国への発着便が多く、ハブ空港となっています。諸外国で本業の撮影取材を行う上で利便性が非常に高い。LCCも多く就航しているそうです。

今後の予定は?

というわけで、マレーシアの首都クアラルンプールあたりに拠点を構えたいと思っているのですが、そこに到達する上でいくつもハードルがあります。

まずは仕事。現地に長期滞在するために、現在日本国内で行なっている仕事を段階的にリモートの仕事へシフトしていく必要があります。ある意味ここが一番のハードル。あわよくば同時並行で不労所得が発生する仕組みづくりもしていきたい。

完全リモートで生計を立てられる状態に持っていくのは難しいかもしれませんが、これからの5年間で、なんとか拠点割合を50%東京・50%クアラルンプールにできればと思います。

日本国内においては、拠点を羽田空港か成田空港近辺に移したい。家賃を始めランニングコストも最小限にしていく。などなど、やることは多そうです。

何はともあれ、コロナ禍との兼ね合いもありますが、どこかのタイミングで1ヶ月ほどマレーシアに滞在してみようと思います。実際住んでみないと分からないことも多いので。

マレーシアでロケ撮影

現在、東京を拠点に主に撮影の仕事を行っていますが(他にもいろいろ)、マレーシアにも日本人が多く住んでいるということ、また旅行先としても比較的人気があるということを考えると、現地でロケ撮影の仕事も創出できそうな気がします。

東京で撮影の仕事をして、閑散期にはクアラルンプールでも撮影の仕事を得られれば、より2拠点化の実現可能性が高まりそう。そもそも本業のための拠点作りでもあるのでライフワークバランスは大切ですが。

ひとまず、現段階で書けるところはこの程度。また新しい動きがあったら発信していきたいと思います。

2022年2月5日土曜日

4年間のシェアハウス生活を経て。一人暮らししたくなったという話

シェアハウスの自室。毎朝窓辺でコーヒーをドリップするのが日課

2018年に東京に引っ越してきて住み始めたソーシャルレジデンスという大規模シェアハウス。

途中、同じ系列の物件に引っ越しをしましたが、もうすぐシェアハウス歴が4年を迎えます。もうそろそろシェアハウス生活も潮時かなと思っている今日この頃なんですが、これまで住んでみての所感を年毎に書いてみようと思います。よろしければ参考にしてみてください。

ソーシャルレジデンスとは?

フリーランスとして東京暮らしを始める上で家を探していた時に偶然見つけたソーシャルレジデンスなんですが、どういったものかを一言で説明すると「おしゃれな社宅」。キッチンや浴室、トイレ、洗濯機などは通常のシェアハウスと同じく共有で、自室にはベッドとクローゼット、冷蔵庫が完備されています。

一番大きな違いは規模感。シェアハウスと聞くと通常一軒家を4~5人で共有するイメージかと思いますが、ソーシャルレジデンスは元々社宅として利用されていた物件をリノベーションしているものが多く、基本2階建以上で入居者は100人規模。それ故、大学生やフリーランスの人、ワーキングホリデーで日本に来ている外国人なども多く、多種多様な人たちと出会い交流できるチャンスがあります。

これは面白そうだと思いいろいろ調べてみて入居を決めました。
主な決定要因は以下になります。
  • フリーランスでも入居契約しやすい
  • 共有備品があるので引越し費用が抑えられる
  • 個室なのでプライベートが確保できる
  • 様々な国籍の人たちと交流ができる

とにかく全てが新鮮で刺激的だった1年目

初東京ライフということもあって、当初のシェアハウス生活はかなり新鮮でした。おしゃれなカフェの様なコワーキングスペースがあり、シアタールームやジム、さらには大浴場まである物件で至れり尽くせり。

そんな空間が好きで、いつも共有部に出ていっては様々な人たちと交流する日々でした。当時はコロナ禍前だったのでイベントも頻繁にあり、夏場に中庭で本格バーベキューをしたり、正月には臼と杵で餅つき大会をやったりしていて、その都度顔を出していました。

また、当時は韓国、中国、フィリピン、スペイン、アメリカなど様々な国籍の人も多く、交流を通して英語を使う機会も多かったので語学力の維持やブラッシュアップもできました。とにかくいろんな人と交流するのが楽しくて自室より共有部にいる時間の方が長かった気がします。

協力隊でヨルダンへ派遣される前に二本松訓練所で2ヶ月間、同期隊員と共同生活を送ったことがあったのですが、その時の様な楽しさがありました。

シェアハウス生活に慣れて楽くなってきた2年目

一年も暮らしているとやはり引っ越してしまう人もいて、仲が良かった人が引っ越す度、お別れパーティーをしていました。かと思えば、また新しい人が引っ越してきて新たな人間関係が生まれる。そんな流動的な日常でした。

その頃になると、友人関係も定着してきて一緒にキッチンで食事を作って食べたり、休みの日に一緒に出かけたりすることも多くなりました。仲が良い人同士で小さなコミュニティーができていた様に思います。ただ、人の出入りが流動的な分、個人的には人間関係は広く浅い感じでした。

100人規模のシェアハウスなので、一年住んでいても知らなかったり、会ったことさえない人もいました。人と交流するのが好きで住んでいる人もいれば、コスパが良いから住んでる人もいたりとスタンスは人それぞれなので当然。肌感覚としては、共有部によく出てくる人は全体の3割くらいといったところでしょうか。

この頃は程よい距離感の人間関係だったので一番快適だった様に思います。

人間関係によるストレスを感じ始めた3年目

3年目に差し掛かるにつれ、だんだん雲行きが怪しくなってきました。長く住むとやはり人の嫌な部分が目に着き、不快な気分にさせられることが増えたからです。それにより、今までそうでもなかった人が嫌いになったりしました。

シェアハウス生活一番の難点は、結局のところ「人間関係」だなとつくづく思いました。嫌いな人と一緒に住むのは本当にストレスです。普段そこまで顔を合わせる人でなければともかく、頻繁に共有部で遭遇する人となるとどうしようもない。住居が同じなので避けたいのに避けきれないのはなかなかきつい。

あと、シェアハウス歴が3年にもなるとやはり当初の新鮮さは薄れマンネリ化、村社会化してきます。その頃から、嫌いな人の存在も相まって共有部に行くのは億劫だし、人に会う度に話をするのも面倒になってきていました。この頃から引っ越しを考え始めました。

不特定多数の人たちと暮らしていれば、当然馬が合わない人は必ず出てきます。一滴の墨汁がコップの水全体を濁らせる様に、ちょっとした人間関係の歪みがストレスを増大させる。これは教訓です。身の回りに自分にとって不愉快な人間を近づかせない環境整備は良い人生を送る上で本当に大切。

マンネリ化と不快な人間関係により引っ越した4年目

そして丸3年が経とうとしていた頃、とりあえずすぐ移動できる別のシェアハウスに引っ越しました。一刻も早く環境を変えたかったからです。

新しいシェアハウスに引っ越して心機一転。最初はいろんな人と交流していたのですが、なんだか人間関係の煩わしさが抜けず、結局今は仕事と自室の行ったり来たりという生活に落ち着いています。ただ、これはこれで自分の時間を100%自分のやることに使え、人間関係に気をかける必要性がなくなるので楽です。

これならいっそのこと一人暮らしで良いなというのが今の心境です。良い物件が見つかったら引っ越そうかなと思っています。ただ、シェアハウスのコスパは捨て難いというのも事実。なかなか悩ましいところです。

長くなってしまいましたが、シェアハウス生活の所感はここまで。これからシェアハウス生活を考えている人の参考になれば幸いです。

2022年1月30日日曜日

SNSとの関わり方。「情報発信≠目的」という認識が大切

スマホは非常に便利な反面、SNS依存を生み出す諸刃の剣

以前から問題意識を抱いているSNS。

そのことについては折に触れ投稿してきたのですが、今回も改めて思うことがあったので書き ました。それは何かというと、SNSをやっていると「情報発信=目的」になってしまうという弊害についてです。

言い方を変えると、「手段が目的になってしまう」ということ。SNSはあくまで情報発信ツールのはずです。自分の考えや身の回りの出来事を他人と共有したり、芸術家や企業が自分の作品や商品を周知したりと、プライベートやビジネス上でツールとして使われます。

ちゃんと目的が明確にあり、ツールとして割り切って使えているのであれば問題はないと思いますが、そうではない場合が往々にしてあるのではないでしょうか。それはSNS特有の人の承認欲求や他者比較の心理を刺激する特性によるものです。

それにより、しばしば人はSNSというバーチャルなプラットフォーム上で、いいね!・シェア・フォローというリアクションに反応し、その数が多ければ多い程、目立ち、評価され、賞賛されていると錯覚し、次第にその数を追い求める様になります。

その結果、初めは自分が周りに伝えたい情報があり、それを発信する手段としてSNSを使っていたのが、いつの間にか発信することで周囲の評価を得たいという気持ちが強くなり、発信するための情報を集める様になっていきます。「情報ありきの発信」ではなく、「発信ありきの情報」を求めるという本末転倒な状態になってしまいます。

英語学習で例えるならば、外国人と英語を使って楽しく会話したいという目的があって英語学習するのではく、英語というコミュニケーション手段が目的になってしまっている状態。手段が目的になってしまうとそれ自体が苦行になってしまいます。ですが、それに気づかずに続けてしまう人は多い様に思います。

そして何より、情報発信が目的になってしまうと、情報そのものの質が急激に劣化します。それはなぜかと言うと、発信するためにかき集められた情報については、中身をよく精査せず、自分の中でしっかり咀嚼することなく吐き出してしまうからです。

本来、情報発信というものは、自分が誰かに伝えたい事柄があって始めて機能します。自分自身、日々仕事でSNSに触れる中で、多くの人にリーチするために絶え間なく何かを発信しなければならないという焦りを感じ、中身の薄い情報を出してしまうこともあります。

それは自分にとっても情報を受け取る側にとってもデメリットしかありません。ただでさえジャンク情報が多いSNS上に自分もジャンク情報を投げ込み続けるのは、一過性の評価は得られるかもしれませんが長期的な信用には繋がらないでしょう。いっそのこと何も発信しない方がマシかもしれません。

そういったこともあり、自分自身、情報発信のペースややり方を見直さなければならないと思い、最近はかなりSNSと距離を置いています。発信することや評価されることに囚われることを止め、まずは自身の生活や活動の中で得られる情報をしっかり咀嚼することに集中する様にしていきたいと思っています

そうしてようやく、情報が自分の中に落とし込まれ、自分の言葉となり自然な形で情報を伝えられる様になるのではないでしょうか。それはやっぱりSNSかもしれませんし、書籍という形、または展示という形かもしれません。自分自身にあった情報発信の型を見つけることが大切だと思います。

そのために一度、情報の出口を閉ざすことが必要なのかもしれないと思った次第です。

2022年1月29日土曜日

SNSについて思うこと 。膨大な情報ノイズによる思考停止


これまで活動や仕事をする上で使用してきたFacebookやTwitter、InstagramなどのSNS。ですが最近、これらとかなり距離をとっています(プチデジタルデトックス中)。

その理由は多々あるのですが、まとめると「情報によるノイズが多い」ためです。SNSを利用すればするほど、必要な情報と共に不必要な情報を膨大に受け取り、それらの情報に不本意に翻弄され、精神的に疲弊し思考力が低下してしまいます。

ここ数年、SNSが持つ弊害を分かっていながらも必要性から使用してきましたが、結局うまく付き合えず、最近になって今一度それらとの関わり方を改めようという思いに至りました。うまく使えば非常に便利なツールなんですが、自分にとっては諸刃の剣です。

人間の処理能力にそぐわない情報爆発

テクノロジーが日進月歩で進化し、情報があらゆる媒体で発信されるようになった現代。各種SNSに登録してそのアプリを携帯端末にインストールしておくだけで、自動で大量に様々な情報を受け取れる「便利」な時代になりました。

ですが、このテクノロジーの劇的な進化に伴い多様化・肥大化した情報に合わせて、人間の情報処理能力も劇的に進化したと言えるでしょうか?
人間の生物としての能力がテクノロジーの様な急激な進化を辿ることはありません。今の情報発信や受信は人間の処理能力にそぐわない様に思えます。

多様な情報に日々膨大に晒されることは、長い目で見ると精神面や思考力に重大な影響を被るように思います。自身にとって不可欠な情報はありますが、多くのものは不要であってノイズだと思います。日々それらの情報ノイズにより受けるダメージはそこまで大きいものではないため意識されにくいですが、長年かけて蓄積されて深刻なダメージとなるのではないでしょうか。

若い頃の日々の食生活が将来の健康に影響を及ぼすように、今自分たちがSNS上で行っている情報の消費行動は将来的に精神面になんらかの影響を及ぼし得るはずです。

情報に対して「受け身」が引き起こす思考停止

今の時代、携帯端末上のSNSアプリからいつでも気軽に膨大な情報が溢れるバーチャル空間へアクセスできます。そこでは、知人のプライベートの充実ぶりを自慢する投稿であったり、特定の人に対する誹謗中傷であったりと本来知る必要性がない、むしろ知らなくて良い様な情報にも晒されてしまいます。

そして、SNSの問題点は膨大な情報量以上にそれらが勝手に流れ込んでくる点にあると思います。結果的に情報に対して受け身の姿勢になり、自分が必要な情報を自分から探しに行くのではなく、必要性のある無しに関わらず雑多な情報が流れ込んできてしまいます。

仮に必要な情報であったとしても、勝手に流れ込んでくることには少なからず弊害があります。自分の中で情報を処理して落とし込んでいない状態で次から次へと新しい情報がやってきます。それはまるでワンコ蕎麦の様です。

咀嚼し切れていないのに次から次に蕎麦が運ばれてきて口に運ばざるを得ない。結果、蕎麦を味わうことなくただ詰め込んでお腹がいっぱいになってしまいます。胃袋で言うと満腹、脳で言うと思考停止の状態です。膨大な情報を受け入れ続けることは、人の能動的な情報収集能力を奪い、結果的に思考力を低下させてしまうのではないでしょうか。

また何らかの情報が入ってきやすい状況は、人の集中力を散漫にして目の前のやるべき物事に対する集中力を低下させ、生産性や質を低下させてしまいます。

人が持つ承認欲求を利用したシステムの中毒性

雑多な情報が溢れかえるSNSから離れられない原因として、SNS特有のシステムによる中毒性があげられます。それを端的に表しているのが「いいね!」です。他人の投稿に対してボタン一つで気軽に評価をすることができる機能ですが、これに翻弄されてしまう人は多いのではないでしょうか(自分自身も然り)。

この「いいね!」が多ければ多いほど、自分が投稿する内容が多くの人々の共感を得て、高い評価を受けていると錯覚してしまいます。「いいね!」をする人の中には、本当に良いと思ってやっている人もいれば、知り合いだから挨拶がわりにやっている人、またはSNS上での自身の存在感を示すために戦略的に行なっている人など様々です。

確かに「いいね!」が多いと嬉しいですが、よくよく考えてみると本質的に適切な評価をされているかどうか怪しいものです。ですが、そうと分かっていても反応して翻弄されてしまうのが人の性なのかもしれません。そう考えるとSNSのシステムを構築した第一人者(マーク・ザッカーバーグ?)は、人が根源的に持つ承認欲求を巧みに利用した市場開拓に成功していると言えます。

そもそも人々は、自分自身が外部に発信したい発信すべきと思っていた情報をSNS上に投稿していたはずが、いつの間にか「いいね!」が稼げる大衆受けする内容を投稿し始める様になります。自身の承認欲求を満たすことが目的になってしまうわけです。

そして、自身の投稿に対する他人の反応が気になって頻繁にSNSを開いて確認してしまう人。一方でSNS上に流れる他者の投稿から私生活や仕事などの充実ぶりが垣間見え、自身が置かれている状況と比較して一喜一憂してしまう人も多いのではないでしょうか。

また、各種SNSのプラットフォーム上に形成されている特有の暗黙のルールや空気感(バーチャルコミュニティー?)が生み出す同調圧力の様なものも個々人に思考や精神に影響を及ぼしていると思います。もちろん全ての人がSNSに翻弄されているとは言いませんが、その状態に陥ってしまっている人は相当数いるのではないでしょうか。

「知らぬが仏」マインドの重要性

日々、膨大な情報というノイズに晒される今の時代、自分の中で昔からある「知らぬが仏」という言葉が存在感を増しています。誰にとってもその人が知りたいと思う情報、知る必要性がある情報はあります。ですが、毎日SNSから受け取っている情報の大半は、果たして自分が知りたいことであったり、必要としている情報でしょうか。

外からひっきりなしに流れ込んでくる情報に本来自身が持っている独自の考えであったり、アイディアが埋もれてしまっている気がします。今一度「情報」と距離を置いて、自身の内と向き合う時間、自身の思考を深化させる時間が必要である様に思う今日この頃です。

2022年1月23日日曜日

撮影はデータが「命」!デジタル写真の取り扱いについて

CFカードやSDカードを保管しているケースも防水&耐衝撃素材

フリーランスとして撮影の仕事を請け負う様になって写真データ量が増大。現在で既に10万枚以上の写真データがハードディスクに保存されている状況です。これだけの枚数になると写真の管理が大変。一眼レフで撮影したデータが多いので容量もかさみます。

今回は、これまで撮影の仕事を通して安全にデータを管理するために色々と工夫してきたことについて紹介したいと思います。

フィルム時代からデジタル時代へ

撮影仕事の主流がフィルムカメラからデジタルカメラになった現在。一度の撮影でとにかく何百何千とシャッターを切り写真を収めることが多くなりました。自分自身、デジタルカメラから入ったのでフィルム時代のことはあまり知らないのですが、フィルム時代に活躍していたフォトグラファーは撮影の仕方が大きく変わったと言います。

フィルム時代は、デジタルカメラの様に撮影してその場で画像を確認して撮り直しができない一発勝負。プロとしてそれなりのスキルが求められプレッシャーも大きかったですがその分ギャラがかなり良かったそうです。また撮影した写真はネガを自宅やプロラボで現像して物理的に保存していました。

デジタル時代になると、写真は全て電子データに。膨大な写真データはSDカードに書き込まれ、後にパソコンに取り込んでLightroomなどの写真編集ソフトで現像するなど非常に写真の取り扱いがしやすくなりました。

ただフィルム時代と違い、写真がネガという物理的なものではなく電子データという形で保存されるので、機材トラブルや不注意で一瞬にして全て消えてしまうというリスクが伴う様になります。もちろんネガでも火事や紛失などで消失するリスクはありますが、データだとそのリスクが格段に高いです。

写真撮影は撮影と同じくデータ管理が重要

自分自身、写真を撮影してお金をもらう仕事をしているので、写真データの取り扱いには細心の注意を払う様になりました。それまでは、撮影した写真がカメラのSDカードに保存されただけのままの状態で何日も放置するという様なことが当たり前でした。

ですがよく考えてみると、その際に写真データはSDカードにしかない状態です。つまり、もし何か機材トラブルやSDカードが破損するようなことが発生したら、一瞬にして全て撮影した写真がなくなってしまうということです。これは本当に恐ろしい。。。

自分がプライベートで撮影したものなら致命的なことではありません。もちろん無くなるとショックですが。ただこれが仕事で撮影した写真となると致命的です。お客さんからお金を頂いて時間と労力をかけて撮影したものなので言い訳できません。さらに撮り直しができない様な撮影案件だった場合は目も当てられません。

写真撮影というと撮影機材や撮影スキルに目が行きがちです。もちろんそれは撮影時にお客さんのニーズに応える上で重要です。それと同じくらい、安全に確実にデータを納品する上で撮影後のデータ管理は要素になります。

データは最低2重バックアップが基本

今回、一番伝えたいことは「写真データは最低でも2重バックアップを!」これに尽きます。とにかく撮影したデータがSDカード内にしかないという状態を回避すること。画像データはいくらでも複製できるので、極力早くバックアップを作っておくことが重要です。

複数バックアップを取っておけば、どれかの媒体に保存していたデータが破損したり消えてしまっても他の媒体に残っているのでなんとかなります。なのでバックアップは多ければ多いほど良い。少なくとも常に2つの媒体にデータがバックアップされている状態にしておくことは必須です。

個人的にバックアップを作成する上で一番気を使うのは、カメラのSDカードに保存されているデータから最初のバックアップを作成する時。その時はまだSDカード以外にバックアップがない状態なので、カメラからSDカードを取り出す時に静電気が発生しないか。パソコン経由でHDD(ハードディスク)にデータを取り込んでいる最中に書き込みエラーが起きないかなどに一番神経を使います。

そのため、いつもバックアップを作成する際はまず手を洗って静電気を落とし、パソコンが読み込み最中に急にダウンしてしまわない様にしっかり給電して取り掛かる様にしています。あと安全性や信頼性の高いメーカーのSDカードを始め保存媒体を利用することも大切です。

また、現在使用しているカメラがCanon 5D MarkIIIで、CFカード(コンパクトフラッシュ)とSDカードを差し込める仕様になっているので、撮影時にCFカードにRawデータが、SDカードにJPEGデータが保存される2重書き込み設定にして万が一にも備えています。

私のデータバックアップ体制について

さて、ここからは現在自身が行なっているバックアップ方法や体制について紹介したいと思います。今バックアップ関連で使用している媒体や機材、アプリケーションなどは以下になります。

  • Mac book Pro 15inch(プロセッサ2.5GHz・メモリ16GB ・グラフィックス2GB):写真データの取込み・保存・編集などに必須
  • SanDisk(CFカード32GB・SDカード32GB) 各6枚:データ保存の安全性・信頼性の高いメーカーSanDisk
  • Transcend(HDD2TB)4枚:比較的安価でラバーコーティングされているコスパ高のハードディスク
  • Lightroom Classic CC:写真を読み込んで保存したり管理するアプリ
  • FreeFileSync:ハードディスク間でデータを同期するアプリ

運用方法としては、まずMacにインストールしているLightroomでCF・SDカード内の写真をメインHDDに取り込みます。その後、編集したり現像したりするのですがデータは基本的にメインHDDに全て保存しています。そして、定期的にメインHDDのデータをFreeFileSyncを使ってサブHDDに同期します。ここまで行えばバックアップがCF・SDカードとHDD2枚の計3~4ヶ所にあることにあります。

あと媒体をそれぞれ別の場所に保存しておけば、災害が起きたり泥棒に入られたりしても、どこかにはデータが残るのでさらにリスクを分散できます。流石にここまでやると、今度はバックアップ作業がかなり面倒くさくなるのでやってはいないですが。

そうは言っても、撮影をする上で容量の関係でCF・SDカードに過去の写真をずっと保存しておけるわけではないので、こちらのデータは納品が完了するまで保存しておき、その後削除して次の撮影に備える様にしています。そのためにCF・SDカードは複数枚所持しておくのがおすすめです。

適切なデータ管理で信頼性と安心感アップ

今回、写真データの取り扱いについていろいろ書いてみました。写真は趣味程度なのでそこまで必要ないという人もいるかと思いますが、自分の大切な写真データを守る上でも可能な部分は導入してみてもらえたらと思います。

適切なデータ管理は自分自身やお客さんの安心のためにも大切です。お客さんの中には、納品したデータが消えてしまったと言ってご連絡をくださる方もいらっしゃいます。そんな時にも備えて過去のデータを大切に保管しておきましょう。

今回の記事が写真を撮る人たちの参考になれば幸いです。良い写真ライフを!

2022年1月22日土曜日

写真家とストックフォトの相性 。日常や仕事で撮りためた写真を販売

GRIIで撮影した一杯のコーヒー

最近、再び本腰を入れて取り組んでいるストックフォト。

字の如く、自身が撮影した写真をサイト上に登録して販売できるサービスなんですが、将来的に自身の収入源のひとつにしたいという思いで、日々ひたすらフォトをストックしています。

ちなみに現在使用しているのはこちらの国内外主要ストックフォトサイト3社(PIXTAAdobe Stockshutterstock)。

写真家と相性が良いストックフォト

現在、コロナ禍で海外に撮影取材に行くことができていませんが、国内では仕事で撮影を行うこと、プライベートで出かけた際に撮影することも多々あります。そして気づけばハードディスクに溜まった写真が何千枚も。ただデータとして格納しておくのはもったいない。

仕事上の写真でストックフォトには回せないものもあるとは言え、それ以外でも膨大な量があります。それをストックフォトサイトに登録しておけばいくらか収益化のチャンスがあります。日常的に写真を撮影する写真家だからこそ、それなりの写真の量と質を確保できるのでやらない手はないです。

挫折しがちなストックフォト

ただ、ひとつネックなのはストックフォトの作業は挫折しやすいという点。今までも何度か取り組んでは、思うように売れず挫折を繰り返してきました。それはなぜかというと、写真の登録作業。写真をサイト上にアップロードして、タイトルをつけ関連するタグを最大50個付けるのですが、この作業がひたすら面倒くさくて地味。

目の前の事務作業に黙々と打ち込める人は向いていると思いますが、自分の場合はこれが結構つらい。なんとかうまいことやってすぐ収益化できる方法はないものかといろいろ調べたのですが、結局は「地道にやってストック量を増やすしかない」という結論に辿り着きました。

とにかく、登録枚数が必要。というのもある程度枚数がないと検索にも引っかかりにくく購入者の目に留まり難いための様です。面倒くさくてもやり続けるしかないのであればそれをいかに効率よく無理なく行うかが重要です。

日々のストックフォト習慣

面倒くさい作業をこなす鍵は「ルーティン化」。まるで毎晩歯磨きをするかの様に、写真の登録作業を当たり前の習慣にしていくことが大切です。自分の場合は、朝6時から9時の間をその時間に当てる様にしています(面倒な作業は1日の始めに終わらせておきたいので)。流れとしては、起床→歯磨き→コーヒー→メールチェック→会計作業→ストックフォト→仕事へ、といった感じです。

フリーランスという働き方の関係上、常にルーティン通りとはいきませんが可能な限りそうしています。最近はそれが習慣化しつつあるので以前より面倒くささを感じにくくなった様な気がします。お勧めなのは、週に1回その時間を設けるよりも、毎日のルーティンの中に組み込んで少しずつやること。その方が無理なく習慣化しやすいです。

まだまだ得られる収益は微々たるものですが、以前よりは確実に写真が販売できているような気がします。当面(あと数年?)は今のルーティンを継続していきたいと思います。

ストックフォト戦略まとめ

ストックフォトサイト主要3社に登録する
一社のみでは売れる写真の傾向やマーケットが偏っていたりするので、複数社で同じものを登録しておくと売れるチャンスが広がる。海外サイトはマーケットが格段に大きいのでお勧め。たくさんのサイトに登録しすぎると負担増なので自身のキャパと要相談。

今ある写真素材で使えそうなものを登録→ストックフォトを意識した撮影を
実際のところどんな写真に需要があるか最初はわからないので、登録数を増やして検索される確率を上げるという意味でも自身が持っている写真素材で使えそうだと思うものを地道に登録する。新たに撮影する場合はストックフォトで使えそうなものを意識して撮影する。

ストックフォト作業を生活ルーティンに組み込む
1日の内、朝起きて1時間、寝る前の1時間なストックフォト作業をする時間をもうけて習慣化する。また最初の内はストックフォトのために撮影に出かけるというより、日々の生活や仕事の中で撮影できる時にその都度していくスタイルの方が、コスト面でも時間面でも○。身の回りの何気ないシーンにも需要があることも。

上記は戦略というかごく基本的な部分。

でも実は、習慣化して継続してやっていくことが一番難しかったりします。自分自身何度3日坊主でやめてきたことか。続けてさえいれば自分なりに効率的にやっていく方法も確立されてくるし、売れる写真の傾向もわかり、より収益化に繋げていけます。

また、ストックフォト関係のノウハウや途中経過なども随時更新していきたいと思います。ではまた。

2022年1月16日日曜日

人物撮影のポイント。被写体の魅力を引き出すには

都内の神社で七五三撮影をしているところ

フリーランスのフォトグラファーとして、これまで少なからず人物撮影を行ってきました。基本的に、被写体となるお客さんとお会いするのは、撮影日が初めてであることがほとんど。また、その中には写真に撮られることに慣れていない方も多くいらっしゃいます。

そんな中で、自分なりにどうやったら彼らの自然な良い表情や笑顔を引き出せるか試行錯誤しながらやってきました。そこで今回、人物撮影をする上で被写体の魅力や良い表情を引き出すポイントについてお話しします。

大切なポイントは主に以下の3点。

  • 撮影前のコミュニケーション
  • 話しながら流れる様な撮影を
  • 撮影画像を見せてフィードバック

これらについて順番に説明したいと思います。

撮影前のコミュニケーション

撮影の技術もさることながら、良い写真を撮影する上で一番大切となるのが「被写体とのコミュニケーション」。これがうまくいかないと、どんなにレベルの高い撮影技術を有していても被写体の魅力を引き出した撮影はできません。

例えば、誰しも初めての人と会う時は少なからず緊張するものです。相手がどういう人か分からないため、いつもの自然体で接することは難しいもの。人見知りしてギクシャクしてしまったなんて経験もあるのではないでしょうか(たまにそれが全くない人もいますが)。

そうは言っても、相手が初めて会う人である限り、お互いの間に少なからず壁があるのは仕方がありません。その壁を少しでも薄くし緊張感を減らして、いかにリラックスして撮影に挑めるかが鍵です。

そのために、撮影日までのメッセージのやりとりや当日撮影に入るまでのコミュニケーションが重要になってきます。撮影までのプロセスで自分の人となりを知ってもらった上で、相手に「気さくな人で撮影しやすそう」と思ってもらえる様にしましょう。

話しながら流れる様な撮影を

そして、撮影開始。ここでもコミュニケーションを絶やさず撮影をしていくことが大切です。撮影場所に立たされて黙々と撮られたら、誰しもどうして良いのか分からず落ち着かないものです。結果、硬くなってしまい良い表情が出難くなる。それまでのコミュニケーションも台無しです。

なので、撮影しながらも適度な間で話しかけましょう。「やっぱり撮られるのは緊張しますよね!」とか、「今、良い表情が出ましたよ!」などと言ってみたり、冗談に自信がある人はそれで笑わせるのもありです(自分自身、たまに滑ります)。

本当に良い表情は自然なコミュニケーションの中から生まれるものです。黙っていて良い表情を出せる人はそうそういません。話をしながら、良い笑顔になった、なりそうな瞬間にシャッターを切るのがポイントです。良い表情になるのを待つというより、かすめ取る感じですね。

しかし、これが結構難しい。。。写真の構図や光を見ながらカメラの設定を調整しつつ、話しかけながら、適切なタイミングでシャッターを切る。この一連の流れで撮影を行うのは意外と大変で慣れが必要です。

これを実践するには、普段から使い慣れてスムーズに操作ができるカメラ機材を使うのが一番良いです。

撮影画像を見せてフィードバック

撮影中も適宜休憩をとったり、撮影した画像を相手にも見せてフィードバックをもらいましょう。自分が良い表情やポーズだと思う写真でも、相手にとってはこの表情や角度はちょっとイマイチなんてこともよくあります。

こまめに撮った画像を見せながら、自分と相手とが思い描くイメージの齟齬を少なくしていくことも大切です。また、そこで新たなコミュニケーションも生まれます。やはり自分よがりな撮影では、本当の意味で良い写真は生み出せません。

撮影は撮影者と被写体との合作であるという意識を持ちましょう。一緒に作品を作っていきましょうという気持ちで接することで、相手からのコミットも生まれやすくなり、さらに撮影しやすくなります。

人物撮影はコミュニケーションが命

ここまで3つのポイントについてお話ししましたが、要するに「コミュニケーションが一番大切」ということに尽きます。プロのフォトグラファーではなくても、誰しも普段友人であったり家族であったりの写真を撮る機会も多いと思います。

友人や家族は初めて会う人ではありません。既に関係性ができている間柄であるからこそ、誰よりも良い表情を引き出して撮影できると思います。その際に今回挙げたポイントを意識して撮影してもらえたら幸いです。

2022年1月15日土曜日

仕事のための「顔」が見えるプロフィール作成 。個性・得意・親近感を打ち出すために

コスモス満開の昭和記念公園にて家族撮影

フリーランスで撮影の仕事を初めて約3年。

初めは何のツテも無く、どうやって仕事を獲得すれば良いものか分からず、頭を悩ませる日々でした(今もですが)。そんな中で色々と手を出していたのがクラウドソーシングサービス。

インターネット上で、仕事をしたい人と仕事をお願いしたい人をマッチングするサービスなんですが、これまでにランサーズ・クラウドワークス・ミツモア・Zehitomo・OurPhoto・FOTORUなどなど様々なクラウドソーシングサイトを利用してきました。

そこで改めて思ったのは、兎にも角にもプロフィールページが仕事を受注する上で重要な要素であるということ。至極当たり前のことなのですが、意外と疎かにしがちなのではないでしょうか。

そこで今回は、これまで調べたり試行錯誤してきた結果分かった(と思っている)プロフィール作成のポイントをご紹介したいと思います。

主なプロフィールページ構成

現在は、フォトグラファーとお客さんをマッチングする専用のサイトに複数登録しているのですが、プロフィールページ構成はおおよそ以下の様な感じ。

  • 写真・名前:フォトグラファーの写真・名前(もしくは屋号)
  • キャッチコピー:自分を表現する短文のメッセージ
  • メッセージ:お客さんに向けてのメッセージや自己紹介など
  • プロフィール:自身のこれまでの経歴や実績など
  • 撮影サンプル:過去に撮影した写真
  • スケジュール:予約可能な空きスケジュール
  • クチコミ:過去のお客さんの評価やレビュー

メッセージやプロフィールの順番はサイトによって違っていたりしますが、クチコミやスケジュールはだいたい最下部にあります。これらの項目を充実させて、この人に撮影を頼みたいと思ってもらえる魅力的な内容にすることが大切です。

仕事を依頼する際の判断基準

プロフィールを書き出すその前に、まず、お客さんがフォトグラファーを探して選ぶ際の判断基準は何かを考えることが重要です。それを踏まえて自分自身を打ち出す必要があります。お客さんの立場になって考えるといろいろ思いつくでしょう。

自分の場合であれば、
  • 撮影を行いたいスケジュールやロケーションで対応可能な人はいるか
  • プロフィール(サムネイル)写真やキャッチコピーが目を引くか
  • 撮影サンプルはどうか。希望の撮影イメージと合っているか
  • 過去の経歴や撮影実績はどうか。信頼してお願いできるか
  • どういった人柄か。親近感や好感を持てる人物か
  • 他のお客さんはどう評価しているか
 など

と、こんなところでしょうか。

各サイト上での基本的な検索方法ですが、まず撮影を希望するエリアやスケジュールを選択します。すると撮影可能なフォトグラファー一覧が表示され、その中からプロフィール画像やキャッチコピーが印象的な人のページへアクセスし、確認していく流れです。

ということは、第一に一覧表示の中から選択してもらわないことには始まりません。入口となるプロフィール画像とキャッチコピーの良し悪しが見込み客の数を左右します。

自分自身を表現できる写真とキャッチコピーを考えましょう。これについては、プロフィール作成の中で明確になってくると思います。

これまでの経歴や経験の洗い出し

次に、上記の視点を踏まえ、プロフィールに盛り込む内容を決める上で、自分自身の経歴や経験を洗い出していきます。これまでの人生でどんなことをやってきたか。その中で好きなことは何か。得意なことは何か等。

自分の場合であれば、

これまでに接客販売やラジオ局スタッフ、国際ボランティアなど様々な仕事や活動をしてきました。これら経歴から、一つのことをずっとやるよりも様々なことをやりたがる。興味の幅が広く好奇心が旺盛であるというのが分かります。

また、こうした経験の中で、好き嫌い、得意不得意もありました。

例えば、
  • 淡々と同じことをこなす事務作業は嫌いな上に苦手
  • 人前でのプレゼンは苦手だが、人の話を聞くのは比較的上手
  • 語学は苦手だが、海外旅行や国際交流は好き
  • 文章を書くのは苦手だが、写真を撮るのは得意
 など

そこから好きなや得意を抽出して一文でまとめると、「外に出ていって新しいものや人に接することが好きで、それらを写真で記録することが得意」

といったところでしょうか。この様に、過去の経歴を洗い出していくと自身の特徴や傾向がはっきりしてきます。そこからさらに、自分の一番好きや得意を明確化・具体化させていきます。

「新しいものや人」とは特にどういったものや人を指すのか。「写真で記録することが得意」とは具体的にどういった撮影のやり方なのかなど。自分に疑問を投げかけてみると良いかと思います。

誰しも、その人が好きで得意とすることで仕事を依頼したいしされたいものです。それが自分と他者の差別化にも繋がります。最終的に、「私といえば〇〇」と言えるところまで突き詰めましょう。それが自身のキャッチコピーにもなります。

自分という人間をプロフィールで表現

自分自身のことが整理できた時点でプロフィールを作成していきます。ここでもうひとつ大切なポイントは、「あらゆる経歴・経験は役に立つ」という視点です。

撮影の仕事を受注するためのプロフィールだから、仕事と関連の薄い経歴や経験は省いて書いてしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、実はそんなことはなくて、自分自信を表現する上で重要な情報になります。

接客業の経歴を見て「この人は人見知りな私でも話やすいかも」とか、海外生活の経験を見て「この人は適応能力が高くてどんな場所でも撮影してくれそう」とプラスに思ってくれるかもしれません。

さらに、趣味やプライベートなことにも言及することで、より個性を打ち出したり、親近感を持ってもらったりする上で役立ちます。同じ趣味を持っている人がいたらグッと心理的距離が縮まるものです。

経歴や経験からその人の個性は滲み出てくるものです。可能な限り様々な事柄について言及する様にしましょう。人生においてどんな経験であれ無駄なものは無いと思います。最大限活用した方が良いです。

「顔」が見えるプロフィールを

コロナ禍で人と直接会う機会が少なくなったからこそ、仕事においてもプライベートにおいても、プロフィール情報は互いを知る上でより重要になっているのではないでしょうか。

簡単そうで難しい「顔(個性)が見えるプロフィール」。是非試行錯誤して作成してみてください。今回はプロフィールの書き方についてのみ書きましたが、その他の要素についてはまた別の機会に書きたいと思います。

2022年1月9日日曜日

私の撮影道具を紹介 !CANON一眼レフ中心の機材構成

現在所持している撮影機材たち

東京を拠点に国内撮影の仕事を始めて約3年。

必要に迫られたり、表現の幅を広げようとしたりしていたら気づけばカメラ機材がかなり増えていました。出費もかなり。。。

せっかくなので今回、仕事でどの様な機材を使うのか少し紹介したいと思います。

日本国内におけるポートレイト撮影の場合

日本国内で主に撮影するのは、プロフィール、ファッション、七五三、学校行事などの分野。シチュエーションは違えど基本的には人物を撮ることになります。そのためカメラ本体は解像度が高いフルサイズの一眼レフカメラ「EOS 5D Mark III」。レンズは画質やボケが綺麗に出る単焦点レンズを使っています。

他にも、集合写真や物撮りで使う三脚。室内でも明るく綺麗に撮影するためのストロボ。被写体にうまく光を当てるためのレフ板やソフトボックスというアイテムまで、撮影シーンや被写体に応じて機材を使い分ける必要があるので必然的に結構な機材量になります。

いろいろ機材がある中で、個人的にポートレイト撮影で一番使用頻度が高いのが「EF135mm F2L USM」というレンズ。中望遠のレンズなんですが、人物撮影にはうってつけ。レンズというのは特性上、広角(広く写せる)レンズである程、遠近感がつきすぎて被写体が歪んで写ってしまいます。

しかし、中望遠くらいのレンズだどその歪みがほとんどなく、人が目で見た時の遠近感に近くなるのでとてもナチュラルな写真に仕上がります。さらに望遠ほど背景のボケが綺麗に出るので被写体が浮き出た様な立体感のある描写になります。

キャノンの一眼レフを使っていてポートレイトを撮影するのが好きな人であれば「EF85mm F1.8 USM」と「EF135mm F2L USM」のどちらかは必携かなと思います。

海外取材やドキュメンタリー撮影の場合

国内撮影とは打って変わって、本業の海外取材やドキュメンタリー撮影で使う機材はとにかく最低限。カメラ本体は同じく「EOS 5D Mark III」ですが、使うレンズはどんなシチュエーションでも万能に使えるズームレンズ「EF24-70mm F2.8 II USM」と軽くて使いやすい「EF50mm F1.4 USM」。

あと、もしもの機材トラブルに備えて高画質コンパクトデジカメ「Richo GR II」を忍ばせています。さらに動画も導入しようと思い、写真撮影のついでに動画も撮れるように「GoPro Hero8」をカメラの上に取り付けています。

なぜ最低限の機材を使うかというと、理由は主に3つ。

  1. 軽量コンパクトにして機動力を上げるため
    取材で海外や遠出をする際、機材が多いととにかくかさばるし重い。移動するだけで疲れてしまいますし、機内預け荷物の際に余計に運賃がかかってしまうので無理なく持ち運べる量に抑えることが重要。また機材が少ないことで、流動的な状況でもすぐさま撮影に移ることができるなど臨機応変に対応可能になります。

  2. 盗難などのリスクを下げ安全を確保するため
    やはり機材をたくさん持っていると、特に海外などでは目立ちますし、盗難のリスクが上がってしまいます。お金持ちと思われてしまうことで、よからぬトラブルに巻き込まれる危険性もあります。また、それ故に宿泊先にもかなり気を使わなければならなくなり、結果的に宿泊コストが増します。

  3. 取材対象に圧迫感を与えない・目立たないため
    取材をする上でこの点は一番重要。国内撮影の様にお客さんに依頼されて撮影する仕事ではないので、被写体となる人に撮影許可を取る必要も出てきますし、撮られる側にとっても大掛かりな機材を使われると圧迫感があるし負担になってしまいます。何より相手が身構えてしまって自然体なドキュメンタリー写真が撮れなくなってしまいます。

理想はミニマルに1カメラ1レンズ

普段撮影で多くの機材を使ってはいますが、個人的には1カメラ1レンズが理想型。様々なレンズや機材を使い分けて表現の幅を広げるのも良いのですが、どうしても性格上、どの機材を使おうか選択に迷ってしまいます。

なので、自分にとって一番しっくりくるカメラとレンズを使いこなして、そこでの表現を突き詰めていく。そんな職人的、玄人的な撮影スタイルが理想です。国内撮影の仕事ではそうはいきませんが、ドキュメンタリーはその方向で進めていきたいと思ています。

以下、トップ画に写っている機材を一覧で記載してあるのでよかったら参考にしてみてください!

カメラ機材一覧

【カメラ】
  • EOS 5D Mark III 2台
  • EOS 1v
  • Richo GR II
  • GoPro Hero8
【レンズ】
  • EF24-70mm F2.8 II USM
  • EF28mm F1.8 USM
  • EF50mm F1.4 USM
  • EF85mm F1.8 USM
  • EF135mm F2L USM
【その他】
  • RODE VideoMicro (外付けマイク)
  • Godox V860 II 2台(ストロボ)
  • Manfrotto Befree (三脚)
  • K&F Concept ライトスタンド
  • UNPLUGGED STUDIO アンブレラ
  • NEEWER ソフトボックス&レフ板


2022年1月8日土曜日

志事と仕事のためのSNS活用法。情報発信の合理化と流れをデザインする

自身のSNS活用方法を表した図

フリーランスという仕事柄日常的に触れているSNS。

自分が伝えたいことを発信したり、自身の作品をアピールして仕事を得ていくために欠かせないツールとなっています。

時々嫌になりつつも、試行錯誤しながら自分に合ったSNS運用法を考えてきました。やりたい志事(ライフワーク)である海外取材。生活のための仕事(ライスワーク)である国内撮影。この2つをどうやってうまく発信していくか。

最近、運用方法がある程度形になってきたのでご紹介したいと思います。是非参考にしてみてください。

現在運用中のサイトやSNS

現在、Twitter・Facebook・Instagram・YouTube(やや死にアカウント)において、海外取材と国内取材のことを発信するアカウントがそれぞれあります。あと共通のものとしてMediumがあり、パブリケーションを分けて発信しています。

そして、自身の活動の概要や各種リンクなどを集約しているホームページが大元にあるという状態です。

正直、海外取材と国内撮影でアカウントを分けて運用するのはかなり面倒くさいのですが、そもそもコンセプトが違うもの同士なので、分ける事によってそれぞれ統一感を出して活動内容を明確化しています。

海外取材アカウント⇄国内撮影アカウント

そもそも、ライフワークである海外取材のことを全面に押し出していきたいのが本心です。

そのため、2種類のアカウントを活用する上で、それぞれから別アカへアクセスしやすい、流れやすい作りにしています。誰もがやっている事ではあるのですが、プロフィール上に別アカへのリンクを掲載したり、別アカの紹介投稿をライムライン上にピン留めするなどして入口をわかりやすくしています。

もし、国内撮影アカに訪れてくれた人が、プロフィールから海外取材の方へ飛んで自身の活動について知ってくれ、興味を持ってくれるかもしれません。社会問題にあまり関心が無い層にもアプローチできる可能性があります。

逆も然りで、海外取材アカで国内撮影をしていることを知って、仕事を依頼してくれるかもしれません。とにかくアカウント間で相互作用が生まれる構造にしておくことは重要です。

情報発信の合理化とシステム化

ただ、先ほども述べた様にこれだけSNSを活用するのはとにかく大変だし疲れる。それをいかに合理化して運用していくかも大切になってきます。

そこで利用しているのがBufferというサービス。

無料プランだと3つまでSNSのアカウントと連携して予約投稿を一元化して行うことができます。自分の場合はこれを海外取材と国内撮影それぞれのアカウントで作ってTwitter・Facebook・Instagramと連携させています。

これを使うことで、情報発信をする度にSNSを開いて投稿する必要がなく、適宜Buffer上でまとめて投稿内容や日時を予約できるので時間と労力を格段に節約できます。さらに、いわゆるSNS疲れをしない様に距離をとることもできます。

ちなみに、自分のスマートフォン端末にはInstagram以外のSNSアプリを入れていません。それだと問い合わせがあった時などの反応が遅れてしまうのでは?という疑問もあるかと思います。

それに備え、各SNSにダイレクトメールがあった時のみメール通知がくる設定にしてあるので、メールチェックだけ定期的にしておけば基本的に重要なメッセージの見落としはありません。

個人的に、SNS疲れしやすいけど、使わないわけにもいがない。という状況に迫られた結果生み出された運用方法と言えます。

結局一番重要なのはコンテンツ

ここまでSNSをどう運用するかという話をしてきましたが、情報発信の方法もさることながら、結局は自身の発信するコンテンツの質が一番重要であることには変わりありません。

人の役に立たない情報を垂れ流していても意味がない。しかし、オンライン上では、ただフォロワーやいいね!を稼ぐための取り急ぎ的な中身のないコンテンツが多く散見されます。

なので自分自身も、まず腰を据えて中身のあるものをしっかり作っていくことに集中していかなければいけないなという思いを新たにしています。そうしないと、ただSNSに時間だけ奪われて肝心要のことが疎かになってしまう。それだだけは避けなければいけません。

「時は金なり」とは言ったもので、限られた時間を何に優先的に使うか。今一度真剣に考えていきたいですね。

2022年1月2日日曜日

新年あけましておめでとうございます!

2022年元旦の高尾山薬王院

2021年が終わり2022年になりましたね。今年の年末年始は、コロナ禍が多少ましになったということもあり、今まで行こうと思いつつ行ってなかったところに足を運んでいます。

大晦日は浅草寺へ。東京に住み始めて訪れたのは初めて。昔大学時代に就活で上京した際に訪れて以来なので実に10年以上ぶり。浅草の仲見世通りには、年末ということもあり人通りが非常に多く久しぶりに人の活気を感じられた年末でした。

そして2022年の元旦は高尾山へ。なんだかんだ例年高尾山に登って薬王院に参拝するのが定番化しています。そして今回は高尾山から陣馬山へ縦走しようと思い挑戦。しかし、時間の関係で途中で断念し相模湖で下山しました。

こんな感じで年末年始は仕事が入る可能性は皆無なので、プレイベートで出かけまくっているのですが、それも三が日だけ。それ以降は仕事モードに移行していきます。というわけで今年実践していきたいことについて書いてみようと思います。

2021年大晦日の浅草寺

海外取材へ出る

昨年は、コロナ禍による各種制限で出入国し難くなり、また自分自身モチベーションが落ちてしまい、全く海外取材に出れませんでした。自分自身、海外取材を本業と位置付けているので(収益は全然ないですがw)、それができないとなるとある意味自身の存在意義に関わる問題となります。

なので、今年はなんとしても海外に出ることを目標にがんばっていきたい。オミクロン株の影響が気になるところではありますが、「出る!」と決めて動かないとまたずるずるとコロナ禍を言い訳にして何もせずに終わりそうなので今から計画や準備を進めていきます。

国内での働き方改革

また長期的な目標としている日本と海外との2拠点化生活に向けて、少しずつ国内での働き方も改めていく予定です。現状、撮影の仕事だけでなく、事務のアルバイトや土木系の仕事などさまざまな仕事を掛け持ちし何でも屋的な働き方をしています。

それらを収入のバランスを見ながら、撮影業に一本化していき、且つ撮影業に関してもスケジュール調整がしやすい請負方に変えていきたいと思っています。現在、いくつかのクライアントから定期的に撮影のお仕事をいただけているのですがそれらも少しずつ減らしていきたいです。

固定のクライアントから定期的にお仕事をいただけるのは、安定的に収益を得る上で大変ありがたいのですが、その分海外に長期で出るとなった時のスケジュール調整が難しくなります。自分が出たいタイミングに仕事が入ったり、その都度クライアントにお伺いを立てなければならないなど、気を使ったり手間がかかったりと機動力が落ちてしまいます。

そのため、今後は固定クライアントからの継続案件は極力抱えず、顧客とフォトグラファーをマッチングさせる仲介サービスを利用して都度完結する仕事を受ける方向にしていきたいと思っています。仲介業者がいる分、結構な手数料を引かれてはしまいますが、サイト上に自分が撮影の仕事を受けたい時期だけスケジュール登録したり、受けたいと思った仕事だけ応募できるなどスケジュール管理が容易になります。

ただ、その体制で果たして今後たくさん仕事が舞い込んでくるのかは不透明なので、運用しつつ様子を見る必要はありそうです。あとは自分がやりたいことに時間を割くために、撮影のギャラアップで薄利多売になるのを避けたい。そのための方法も模索しています。

サイドビジネス育成

また働き方改革と並行して、副収入を得るためのサイドビジネス、というか不労所得を生み出す仕組みの構築も継続的に行なっていきたいと思っています。現在取り組んでいるのがストックフォトと長期投資。

どちらもそれなりの収入が得られる様になるまで時間や労力がかかることではありますが、将来的には国内での仕事を最小化し、海外にも拠点を構えて日本と海外の拠点を行き来しながら活動できる体制にしていきたいです。その実現のためにも通常の仕事と並行してこちらも継続的に進めていきます。

国内:海外=7:3

将来的な日本と海外との2拠点化に向けた資産形成は大切ですが、そのための経費節約で海外取材に出ないのは本末転倒。

資産形成とのバランスを見ながら、継続的に海外取材へ出ていきたいと思います。現状の自身の働き方や年収を鑑みると、今年は国内仕事と海外取材との割合は7対3に留めておくのが妥当なところかなと思っています。そして、少しずつ海外取材の割合を増やしていって、軸足を海外に移していきたいです。

2022年、皆さんも自身の目標に向かって良い一年をお過ごしください。今年もどうぞよろしくお願いします!