2015年11月25日水曜日

水タバコ、アルギーレ

@ダウンタウン

ヨルダンを始としたアラブ圏を訪れると良く目にするのが水タバコ(名称:シーシャ、アルギーレ)。日本ではほとんどなじみが無いですが、ここヨルダンには水タバコの販売店カフェがたくさんあり、喫煙している人をよく見かけます。

吸い方としては、アルギーレ下部のガラスボトルに水を入れ、頭頂部にフレーバー(香り付けされた葉っぱ)を設置、その上に炭を乗せフレーバーを暖めるとそれが気化します。それを本体に繋いだホースから吸引し、ボトルの水をくぐらせて喫煙すると言う仕組みです。リンゴやミント、チェリーなど様々なフレーバーがあり香りの違いを楽しめます。

しかしながら、タバコのように煙をフィルターに通すのではなく、水をくぐらせるだけなので毒性はタバコより強いらしいです。なおかつフレーバーがあるので吸いやすく、長時間吸い続けるものなので吸いすぎには注意する必要があります。たまに吸うくらいに留めておくのが良さそうです。

2015年11月17日火曜日

ホームステイ再び

@ゴール・マズラー

雨が多く気温もグッと下がり寒くなってきた11月。ヨルダン南部地域のゴール・マズラーへ一泊二日のホームステイをしてきました。ここはヨルダンに派遣されて最初の一ヶ月間の研修中に文化理解のために二泊三日のホームステイした場所です。

その時は、同期隊員それぞれがいくつかの現地アラブ人家庭に分かれてお世話になりました。当時は語学も全然ままならなずコミュニケーションに苦心し大変でしたが、日本とは全く違う異文化に触れてとても刺激的だった記憶があります。



それから約10ヶ月経ち、当時お世話になった家庭に再びお邪魔してきました。もう少し早い時期に行こうと思っていたのですが、この地域は南部の死海周辺にあり標高が海抜以下400mと非常に低いこともあって夏場は灼熱の暑さになります。その為、暑さが和らぐ11月頃にしました。

首都アンマンとゴール地域(マズラー、ハディーサ、サーフィ)の標高差は1200mあり、今のアンマンは上着がないと寒いくらいですが、ゴール地域は朝晩は冷え込みますが日中は半袖でも過ごせるくらいの気温です。ちなみにハエにとっては今が適温なのか大量発生していました。

また農場がたくさんありトマトやきゅうりなど野菜の出荷が盛んです。高台から農場や死海越しにイスラエルを望める景色はきれいで、石造りの建物が立ち並ぶ街は閑静でのどかです。外国人が中東、ヨルダンと聞いてイメージする風景が広がっています。またお節介で親切な人が多く、強い日差しの為か褐色の肌の人がほとんどです。



そんなゴールでホームステイ家族に再会したのですが、10ヶ月ぶりということもありいろいろ変化がありました。兄弟が結婚し自宅の隣に新居を構え、また当の自宅も新しくするとのことで死海が見渡せる高台に新居が建設中でした。一年後には完成して引っ越すそうなのでその時期にまた訪れたいと思います。

この一泊二日では、友人宅に連れて行ってくれたり、アラブの国民食であるマンサフを作ってくれました。アラブの家庭料理は家族のために手間隙かけて作っているのでレストランで食べるものよりおいしいです。他にも農場に水を供給する為の水路を見せてくれたり、地域で環境活動を行っているNGOであるAl Numeira Environmental Associationに連れて行ってくれたり、前回とはまた違ったところを案内してくれ、新しい発見がありました。



普段は首都アンマンに次ぐザルカという工業都市に住んでいて、自然豊かな田舎の暮らしとは無縁なので今回のホームステイは良いリフレッシュになりました。また是非訪れたいと思います。

それにしても、以前より中東に関してなかなか良いニュースを耳にしません。その為、あまり中東になじみが無い人は悪いイメージを持ちがちです。しかしながら実際に訪れてみるとニュースやインターネットでは知りえない良いところもたくさんあります。ヨルダンは政情も安定していて遺跡など観光資源も豊富なので、是非一度訪れてみてはと思います。百聞は一見にしかず。

2015年11月11日水曜日

2分の習慣が行動を変える


ヨルダンに来て10ヶ月、協力隊後に海外で仕事をすることを視野に入れて最近英語学習を始めました。その一環でたまに TED Talks を視聴するのですが、たまたま見かけたプレゼンテーションが個人的にとても印象に残ったので紹介します。テーマは・・・

Your Body Language Shapes Who You Are | Amy Cuddy
(ボディーランゲージがあなたを形作る。)

協力隊として異なる言葉や文化の中で生活する中で、コミュニケーション手法としてのボディーランゲージの重要性を日々実感するのですが、それがどの様に自己形成に関わるのでしょうか。ここでは、誰もが認識しているであろう心が体に与える影響、その反対の態度や姿勢が精神やそれに伴う行動に与える影響について社会心理学者の実体験や実験に基づいて述べられています。



そして結論として言えることは、
できるフリをし続けることで、その内にできるようになる。
できる自信がないことをできるフリをして実践することは一見自分自身を偽っているように感じてしまうと思います。しかしながら、そのように堂々と振舞うことで支配性ホルモンであるテストステロンが上昇し、ストレス性ホルモンであるコルチゾールが低下します。つまりはポジティブな精神状態になり、ストレス耐性がつくことで実際にできるようになるということです。

その為の小さなステップとして、
何かストレスを感じることに挑む時、その前に2分間だけ力強いポーズをとる。
ただこれだけのことを毎回行うこと、小さなことを習慣化し継続することが最終的に大きな変化をもたらします。そして、 Fake it 'till you become it. フリが本当に自分のものになるまで続けることが重要です。

これは自分にとっては大きな気づきです。ただの精神論ではなく研究によって根拠が裏打ちされていて説得力があります。誰しも様々な場面でストレスを感じ自信を喪失したり、精神的に萎縮してしまったりすることがあると思います。その為、この小さなステップはそういった状況を改善するために役立つと思います。



最後に
Our bodies change our minds
...and our minds change our behavior
...and our behavior changes our outcomes.

体が心に影響を及ぼし
・・・心が行動に影響を及ぼし
・・・行動が結果に影響を及ぼす。

2015年11月3日火曜日

教育局配属のジレンマ

@ザルカ教育局活動課

環境隊員の活動は主に学校を巡回して環境についての授業をするというものである為、学校を管轄している教育局に配属されます。そして自分が配属されているのはザルカ第2教育局の活動課。実際に活動する学校にではなく、教育局に配属されていることで頭を悩ませる問題があります。



それは何かというと、活動課の職員が自身のカウンターパート(CP:国際協力の場において、現地で受け入れを担当する機関や人物)になるわけなんですが、学校からの書類の手続きを始とした事務仕事が主になっていて、当然のことながら学校で授業を行なう立場にはありません。その為、一緒に活動を行うことができずなかなか十分なサポートを得られないという問題があります。

また、この様に自身の仕事とCPの仕事が別なので、サポートしてもらおうとすれば必然的にCPの仕事を増やす形になってしまう為、ものを頼みづらい状況が生まれてしまいます。CPにお願いしてやってもらうことと言っても、学校からの環境教育の要請があった時のスケジュール管理やイベント実施するうえでの各校への要請書の作成などに留まってしまうのが現状です。



この様な状況にある為、いつも活動を実施する段階で行き詰ってしまうことも多々ありまます。前学期は学校からの活動要請が多く頻繁に学校巡回をしていたのですが今学期になって激減。CPも忙しく外回りも多くなかなか自身の活動について相談したりするタイミングがありません。

その為、教育局に出勤したものの勤務時間の8時から15時までやることが無く一日をどうやり過ごすかでよく頭を悩ませるのですが、人間やっぱり慣れるものでうまく乗り切れるようになります。(そこをうまくなっても仕方が無いですが・・・) 出勤してひとまず職員の人たちと挨拶をし雑談、しばらくするとパソコンを開いてメールチェックに返信、環境教育の資料作りや情報収集、業務外の活動の準備、ちょっと息抜きにネットサーフィンなどなど、生産性があるようで無いような。



この様に最近なかなか困った状況になっています。今までとは状況が変わってしまっているので打開していかなければなりません。その為に必要なことは、まずは何とかして学校巡回に行き、そこで先生とのコネクションを密にし継続的に巡回に行けるようにすることです。

CPが忙しくて時間が取れない為、当たり障りの無い範囲で独自に活動のネットワークを作っていかなければなりません。CPには無理の無い範囲で必要な事務処理やマネジメントをしてもらう程度に留めるようにして、主に学校の先生と協同するといったやり方にシフトしていきたいと思います。その為にまずは自分から積極的に働きかけをしていく必要があります。12月になると学校がテスト期間に入って巡回できなくなる恐れがあるのでこの11月が勝負です。