2016年1月31日日曜日

ボランティア活動報告書3号

ヨルダンでの活動任期も折り返しの一年を迎えました。現状、プライベートは充実していますが、活動は今ひとつの状況で、早くも長くも感じる一年だったと言うのが正直なところです。また今は任期中に5回提出するボランティア活動報告書の3号の提出時期で、これまで一年間の活動状況を振り返って、今後の活動の方向性の修正を行ないます。ちなみに近々、JICAヨルダン事務所で活動の中間報告会もありプレゼンに頭を悩ませている今日この頃です。

2016年1月27日水曜日

難関TOEFLテスト


青年海外協力隊としてヨルダンに派遣されて任期折り返しの1年が経ちました。任期が終わった後は大学院で修士を取得したいと思っているわけなのですが、それが海外の大学である為、出願に当たってTOEFLのスコアが必要になります。その為、昨年からTOEFL学習を始めましたのですがこれがが非常に難しい。

TOEFLテストは、リーディング、リスニン、スピーキング、ライティングの4技能全てが含まれ、大学などで学ぶような学術的な内容を扱っているので非常に難易度の高いテストです。尚且つ、自分自身今までに受験したことも無く、テストの傾向なども全く分からない初心者レベルからのスタートで、それがさらに難易度を上げています。

そこで、まずはテキストが必要と思い購入したのが、Official Guide to the TOEFL Test With CD-ROM, 4th Edition (Official Guide to the Toefl Ibt)。かなり分厚いテキストで、テストの傾向や対策に練習問題、過去問題、さらに模擬テスト用音声CDが付属しており充実した内容ですが、中身は全て英語で書かれています。英語で英語の勉強をするという点では非常に効果的だとは思うのですが、内容によっては難しすぎて理解するのに苦労します。

特に分からない単語が多く、それを調べながら読み進めるのは骨が折れます。学術的なボキャブラリーのベースを作る必要性を強く感じる今日この頃です。また受験時期は大学院出願に間に合うぎりぎりを予定していますが実質あと半年もない状況です。その間にいかに英語力の底上げをできるかが肝心です。それ以前にこの分厚いテキストを一通りできるかすらちょっと怪しいですが、とりあえずコツコツ続けていこうと思います。

2016年1月19日火曜日

TED talk で英会話

James Nachtwey: My photographs bear witness

英語力を向上の為に試行錯誤している今日この頃。学生時代に長年英語を学んだにもかかわらずあまり話せないということは、そもそも日本の英語教育が試験に重点を置いたもので実用性に直結しておらず、かつ自身の学習の仕方に問題があるからだと思い、従来とは違う様々な手法をいろいろ試しています。



そこで目をつけたのがTED talk。科学や芸術、ビジネスなど様々な分野のスピーチを紹介しているサイトなのですが、一つのスピーチの長さが20分以下と比較的短く、かつ様々な言語の字幕やスクリプトも用意されています。その中でも特にスクリプト機能が便利で、スピーチ動画を再生するとスクリプト上で話されている部分に下線が引かれるので、全体を把握しつつ聞きながら読み進めやすいです。またスピーチの動画・音声ファイルをダウンロードすることもできるので、出先で使えて便利です。

しかしながら、スピーチで扱われているテーマは専門的なものが多く使用される英単語などの難易度が高いので、全く英語ができない人にとっては敷居が高いかもしれません。それでも様々な英語の表現や言い回しなどを知ることができ、またリスニング、リーディングなどの練習にもなるので利用する価値はあります。



個人的な使い方としては、アナログな方法ではあるのですが、スクリプトをワードにコピー&ペーストして印刷し、まずスピーチを聞きながら読み、分からない単語や構文をチェックして調べて書き込み、再度聞きながら読むことを繰返しています。それがリスニングやリーディングの練習になり、さらにその時にシャドーイングを行なうことでスピーキングや発音の練習にもなります。

自分自身あまり集中力がある方ではないので、無理が無い様に毎日一段落だけを集中的に行なうようにしています。それを繰返すと一ヶ月ほどで一つのスピーチが終わります。後は自分が納得するまで、英語が定着するまで継続して取り組むのみです。

ここで重要なのが、自分が興味のあるテーマのスピーチを利用することです。人間誰しも興味の無いことはやりたくないもので、それではつらい英語学習になってしまいます。いかに「学習」という意識を感じないように工夫するかが継続する上でコツだと思います。



ちなみに自身が今聞いているのが、フォトジャーナリスト、ジェームズ・ナクトウェイのスピーチです。彼は20年以上のキャリアの中で、パレスチナやルワンダ、コソボ、チェチェンなど様々な戦場を取材してきた経験を持ち、物静かなまるでサムライのような雰囲気のあるカメラマンで、個人的に尊敬するカメラマンのひとりです。

このスピーチでは、主に戦争や社会問題に関連する用語がたくさん使用されているので、平和構築や紛争解決の分野について学ぶ上でも役立っています。自分が興味がある、専門としている分野のスピーチなら英語を身につけながら知識も得ることができるので一石二鳥です。

最後に、このスピーチの中で個人的に印象深かったところを紹介します。



(※以下、TED talksより抜粋)

Society's problems can't be solved until they're identified. On a higher plane, the press is a service industry, and the service it provides is awareness.

社会問題は、発見されなければ解決されないのです もっと高い見地から見ると、出版業はサービス産業であり、そのサービスが提供するのは「覚醒」です。


I'd been photographing in the Islamic world since 1981 -- not only in the Middle East, but also in Africa, Asia and Europe. At the time I was photographing in these different places, I thought I was covering separate stories, but on 9/11 history crystallized, and I understood I'd actually been covering a single story for more than 20 years,

私は1981年以来、イスラム社会を撮って来ました。中東だけでなく、アフリカ、アジア、ヨーロッパ。私がこれら別々の場所で写真を撮っている時、私はこれらは別々の物語だと思っていました。しかし9月11日に歴史は結晶化し、私は自分が20年間実際は同じ物語を取材して来たのだと理解しました。


I'd witnessed immense suffering in the Islamic world from political oppression, civil war, foreign invasions, poverty, famine. I understood that in its suffering, the Islamic world had been crying out. Why weren't we listening?

私はイスラム社会の猛烈な苦痛を目にしてきました。それらは政治的圧迫、内戦、外国の侵略、貧困、飢餓によるものです。私は、イスラム社会がその苦痛のなかで 悲鳴を上げていると思っています。なぜ我々はそれを聴こうとしないのか?

2016年1月16日土曜日

ムカーウィルから望む死海

@ムカーウィル奥の丘から

キリスト教徒の多いヨルダン中西部の都市マダバ。ここにはモーゼ終焉の地として有名なネボ山を始め様々な遺跡が点在しています。そして今回、その内の一つであるムカーウィルに協力隊員数名と共に行ってきました。

ムカーウィルとは、洗礼者ヨハネが投獄され処刑されたとされる砦の跡地です。小高い山の上にあり、頂上からは周囲360度見渡せ、死海越しにパレスチナを望むことができる絶景の場所でもあります。その日は天候も晴天で空気も澄んでいて、きれいに遠くまで見渡すことができました。

ことのついでに、天気が良かったのでムカーウィルから死海のほうに連なっている丘を歩いて言ってみました。丘の上では風が吹きぬけ、ベドウィンが放牧する羊が群れをなし、眼下に死海を見下ろすすばらしい眺めでした。しかしながら道中砂利に足をとられたり、地面に大穴が開いていたりしたので注意が必要です。行くなら山の麓の道沿いを進むのが無難でしょう。

2016年1月9日土曜日

ミリタリーショップの街

@ザルカ商店街

ヨルダン第二の都市で大工業地域でもある自身の任地ザルカ。普段生活している場所であるため最近はめっきり散策することもなくなりました。基本的に外国人やヨルダンの他地域の人からいい評判を聞かないザルカですが、それでも良いところはあります。そして、最近思う一番の見所は・・・

充実したミリタリーショップ

ザルカには郊外に軍事施設が多く、軍関係の仕事をする人が大勢いて、日常的に街中で迷彩服を来た軍人や警察官を見かけます。そのため必然的に軍関係の衣料品や雑貨を扱う店がたくさんあり、主に市内線のバスが停留するムジャンマ・カディームの近くにそれらのお店が軒を連ねています。

そこはまさにミリタリー通り。そのエリアに行くと店先に迷彩服やブーツなどがぶら下げられ、店内では衣類の縫製をする職人の姿を目にすることができます。扱っているもの全てが軍で実際に使用されている業務用であるため、プロ使用でとても丈夫です。個人的にはそこまで興味がないのですが、ミリタリーマニアにとっては生唾もののようです。

ヨルダン北部の都市イルビッドにもミリタリーショップがあるそうですが、ザルカの方が店員の質もよく女性ものも扱っているそうでお勧めらしいです。本場の軍用品を扱っている所もなかなか無いと思うので、ミリタリーに目がないという人もそうでない人も一度ザルカに訪れてみてはどうでしょうか。