2017年7月31日月曜日

ADMU − 7月

3月から始まったフィリピンでのプログラムも7月の比較政治学、及びライティング&スピーキングのクラスを終え、ひとまず終了しました。案の定、比較政治学の授業も国際関係学よりは楽でしたが全然ついていけず。この5ヶ月間を振り返ってみて、ただ疲れ果てたというのが正直な感想です。このプログラムに参加する上で何が問題だったのか、何が重要だったのか、今後の参加者へのアドバイスなどを残しておこうと思います。

まずプログラムの問題点としては詰め込み教育が過ぎる点です。マスターの授業だから当たり前と言ってしまえばそれまでですが、短期間に大量のリーディングにライティング、そしてプレゼン。ただひたすら課題をこなすのみで理解まで落とし込むことが全くできず、よく分からないまま終わったという感じです。しかしながら、できるクラスメイトはうまくこなしていたので、結局のところ自分の英語力と知識力の問題であるとも言えます。

この結果を踏まえて何をどうすべきだったか。本末転倒ではありますが、ある程度アカデミック英語に対応できる英語力を身につけた上でプログラムへ参加するのが適切だったと思います。やはり基準となるのは応募時に提出するTOEFLスコア。このスコアの要求水準を満たせるだけの英語力は事前に身につけておくべきだった様に思います。自分の場合は、基準をはるかに下回るスコアで応募して運良く合格したものの、学びに来てまともに学べないという状態でした。環境に入ればどうにかなるだろうと思っていましたがそうもいきませんでした。プログラムへの参加が時期尚早だったと言わざる負えません。

もう一点、自分が海外の大学院で学ぶ理由を明確にしておく必要があります。大学院は調査や研究をすることが主になります。その為、必然的に大量の文献を読んで、それらを批判的に分析し、自分の論文に反映させます。研究テーマの選定もさることながら、その一連の調査・研究・執筆活動に対してモチベーションや適正が無いとかなりきついです。自分自身、この5ヶ月で適正の無さを確信しました。安易に留学して挫折するケースを耳にしますがまさにその通りです。

そして、これからプログラムに参加する人へ授業を受ける上でのアドバイスとしては、英語力もさることながら政治学に関する予備知識の重要性です。英語堪能でも予備知識が無いクラスメイトは国際関係学や比較政治学にかなり苦戦しているようでした。ましてや英語も予備知識もない自分はややこしい国際社会の概念などが意味不明でお手上げ状態。もしプログラムに参加する前に余裕があるのであれば、国際関係学と比較政治学について少しでもかじっておくことを強くお勧めします。

ちなみにクラスメイトの中には、You Tube の国際社会の概念(Realism、Liberalismなど)を5分程で簡単にまとめた動画を利用して学習していました。これは結構効率的な方法だと思うので試してみると良いと思います。基本的に動画は英語なので専門用語も学べます。

長々とネガティブな側面について書きましたが、8月半ばにはいよいよコスタリカへ出発し、国連平和大学(UPeace)でのカリキュラムが始まります。APS10期生の先輩達から聞くところによると、授業も比較的少なめで学業以外にいろいろ楽しむ余裕があるそうです。また、アジア圏の学生だけでなく欧米、中東、アフリカなどからも学生がやって来るので、さらに国際色豊かになります。