2016年9月24日土曜日

4年に一度、ヨルダン議会選挙

@ザルカ

ヨルダンは国王を元首とする立憲君主制で、君主は世襲制となっており、内閣と共に行政権を執行します。現在の君主はアブダッラー国王(前君主であるフセイン国王の息子)です。また二院制の議会を有しています。

そして、今年はヨルダンで4年に一度の議会選挙(下院選)が9月20日(火)に実施されました。ちなみにヨルダンには23選挙区あります。通りや街頭などいたる所に選挙に向けて候補者の名前や顔写真が載った横断幕やポスターが掲げられるのは日本と似ていますが、日本のように街宣車が町中を走り回ることはなく、聞くところによると大きなホールに人を集めて候補者が演説を行なうそうです。

投票は指定の学校で実施されるらしく、選挙のある週は基本的に学校は休みになります。その為今年の9月は約一週間のイスラムの祝日イード・アル=アドハーとこの選挙に伴う休みで約半月が休みとなり活動が全くできませんでした。

行政機関の職員も選挙が近づくにつれて忙しくなり、自身の配属先である教育局の職員も選挙日には開票業務に追われていたようです。そして開票結果が出ると当選を祝って祝砲をあげる音があちらこちらから聞こえました。(祝方は流れ弾の危険性から以前国王が禁止にしたはずなのですが・・・)、また結果に不満がある有権者などがデモを起こし、それを警察が鎮圧するなど一時騒然となったようです。

結果的に、ムスリム同胞団(中東各地で政治参加を通して国家のイスラム化を推進することを目指す)系のイスラム行動戦線(IAF)が16議席(下院130議席中)を獲得したようです。

2016年9月18日日曜日

アズラック城めぐり

@アムラ城


今年のイスラムの祝日イード・アル=アドハー(犠牲祭)は9月の3週目のちょうど平日と被った為、その前後の週末金曜と土曜を合わせてなんと9連休。長期連休となった為、今年はアカバ、ワディラム、アズラックとヨルダン各地を旅行三昧でした。

ヨルダン最南端、紅海に接するアカバでシュノーケリングを楽しみ、その後広大な砂漠が広がるワディラムで一泊、そこから今度はザルカ東部のアズラックにある城や湿地帯を巡りました。アズラックは自身の任地であるザルカの隣にありながら今までほとんど行ったことがありませんでした。観光地であるショーマリ動物保護区やアズラック城を始とする砂漠に点在する城は、車をチャーターしないと行けない場所にあります。

その為、今回はバスをチャーターして協力隊やヨルダン人の友人総勢12名で行ってきました。行程は、アンマン>ザルカ>ショウマリ動物保護区>アズラック湿地帯>アズラック城>アムラ城>ハラナ城>アンマン。

残念ながらショウマリは閉まっていて入れず、時間の関係でアズラック城も行けず残念でしたが十分楽しめるツアーでした。特にアムラ城は世界遺産登録されている城で内壁の壁画の状態が非常によく、一見の価値ありです。そして何よりバスをチャーターして行くツアーは観光だけでなく道中での日本人とヨルダン人同士の交流が醍醐味でもあります。是非お試し下さい。