ヨルダンは国王を元首とする立憲君主制で、君主は世襲制となっており、内閣と共に行政権を執行します。現在の君主はアブダッラー国王(前君主であるフセイン国王の息子)です。また二院制の議会を有しています。
そして、今年はヨルダンで4年に一度の議会選挙(下院選)が9月20日(火)に実施されました。ちなみにヨルダンには23選挙区あります。通りや街頭などいたる所に選挙に向けて候補者の名前や顔写真が載った横断幕やポスターが掲げられるのは日本と似ていますが、日本のように街宣車が町中を走り回ることはなく、聞くところによると大きなホールに人を集めて候補者が演説を行なうそうです。
投票は指定の学校で実施されるらしく、選挙のある週は基本的に学校は休みになります。その為今年の9月は約一週間のイスラムの祝日イード・アル=アドハーとこの選挙に伴う休みで約半月が休みとなり活動が全くできませんでした。
行政機関の職員も選挙が近づくにつれて忙しくなり、自身の配属先である教育局の職員も選挙日には開票業務に追われていたようです。そして開票結果が出ると当選を祝って祝砲をあげる音があちらこちらから聞こえました。(祝方は流れ弾の危険性から以前国王が禁止にしたはずなのですが・・・)、また結果に不満がある有権者などがデモを起こし、それを警察が鎮圧するなど一時騒然となったようです。