2015年5月31日日曜日

バカア難民キャンプ

@バカア難民キャンプ

今日はアンマンにあるバカア難民キャンプにやってきました。ここは過去の中東戦争時にヨルダンに逃れてきたパレスチナ人が何世代にも渡って住んでいます。現在では人口10万人以上。

その為、難民キャンプという名前がついていても誰もがイメージするテントだらけのキャンプではなく大きな街となっています。ちなみにこの場所には7年ほど前、大学生時代に乗船したピースボートに乗船した際にイスラエル・パレスチナ問題の学習の一環で訪れ、ホームステイした場所でもあります。

ここでホームステイ先だった人と再開できないかと思ったのですが、さすがに人口10万人を超える巨大なキャンプであり、訪れたのが7年前と記憶があいまいであることもあり、あてもなく会えずじまいでした。しかし、これだけ大きいキャンプだとなかなか探しがいがあり、今後も時折訪れたいと思います。是非この2年の内に再開を果たしたいです。

2015年5月27日水曜日

スポーツゴミ拾い

@イブン・アンバーリー男子校

5月も終盤、自身の任地ザルカにて「スポーツゴミ拾いイベント」が開催。環境教育の先輩隊員発案のイベントで既にジェラシュで男子の部と女子の部が実施され、ザルカでも実施となりました。

このイベントはただゴミを拾うというものではなく、ヨルダン人の負けず嫌いかつ競争意識の高い性格を利用して、時間制限内に拾ったゴミの量で順位付けをするというもの。4校各8名ずつのチームに分かれて競います。事前にザルカ内の男子校に案内を出し参加校が決定、開催地のイブン・アンバーリー男子校(参加校のひとつ)に集いました。しかしながら一校が当日不参加で3校を4チームに分けて競うことに。

学校周辺地域を行動範囲とし、約30分間の制限時間を設けたのですが勝負となるとヨルダン人の気合はすごい。生徒達はものすごい勢いでゴミを拾い、結果的に全体で80袋近く集りました。裏を返せばそれだけゴミが投棄されているということにはなりますが。

しかしながら勝負に固執してゴミ箱からゴミを拾うという違反行為もあり問題もあり、趣旨とずれてしまっている感じは否めませんでしたがなんとか無事終了。いろいろと課題の見えたイベントとなりました。自身の任地ザルカは工業地帯で人もゴミも多い地域なので今後もこういったゴミ拾いイベントを継続していきたいと思います。

2015年5月26日火曜日

マダバを一望、ラテン教会

@ラテン教会

キリスト教徒が一番多いヨルダン西部の都市マダバ。もちろん教会も数多くあります。そのマダバでいくつかの教会を訪れたのですがその中でも個人的に一番よかったのはラテン教会。なかなか大きな教会で中にはきれいなモザイク画が展示されていたり、広々とした聖堂があります。

さらにこの教会の上部には展望台がありマダバの町並みを一望できます。たそがれ時に行くととても景色がきれいとのこと。自分が行ったときは5月末頃で残念ながら閉館時間になってもまだ日が高かったので10月以降に訪れるのがお勧めかもしれません。その時期にまた行ってみたいと思います。

2015年5月25日月曜日

モーセとネボ山

@ネボ山

今日、5月25日は独立記念日で祝日。ヨルダンがイギリスの委任統治から独立した日です。そういうわけで活動も休みだったので、ヨルダン西部の都市マダバに行ってきました。マダバはヨルダンで一番キリスト教徒が住む街で教会などもたくさんあり、モザイク画が有名です。また郊外にはモーセ終焉の地として知られるネボ山があります。

かつて約束の地パレスチナを目指したモーセが亡くなったとされる場所で、展望台からは遠くに死海やパレスチナなど美しい景色を見渡すことができます。ちなみにここには8年前の大学当時、ピースボートで訪れたことがあり懐かしさを感じます。博物館や教会などの見所もあるのですが、現在教会は修繕中のため残念ながら入るこができません。

それでも標高が高い場所にあり見晴らしがよく、自然豊かで静かな場所なのでお勧めです。市内からタクシーやセルビス(乗り合いタクシー)で数十分です。また市内からの道中にはムカーウィルというかつて洗礼者ヨハネが殺されたとされる場所へも行けるそうなので次の機会に訪れたいと思います。

2015年5月24日日曜日

言葉の壁

ヨルダンに来て約5ヶ月。文化や生活習慣、活動などにもだいぶ慣れてきましたが、様々な壁を感じることもあります。その中でもやっぱり大きいのは「言葉の壁」。この壁を強くを感じている人も多いのではないでしょうか。

自分自身、現在アラビア語圏で生活しているわけですが、もともと習得難易度の高い言語というのもあり、なかなか語学力が向上したという実感を得られない状況です。外国語を一朝一夕に話せるようになるといううまい話は無いので地道にやるしかないわけですが、それでもより効果的に言葉を身につける為にはどうするべきか。現段階で自分なりに考えたり調べたりした方法を紹介します。

2015年5月20日水曜日

ゴミ箱ペイントコンテスト

@ジェラシュ遺跡

6月中旬からの夏休み前の5月は活動の書入れ時、環境教育のみならずその他職種の隊員も様々な活動に大忙しです。そして今回、環境教育の先輩隊員発案の「ゴミ箱ペイントコンテスト」を美術隊員と共にジェラシュで実施しました。

このコンテストは無地のゴミ箱に環境をテーマにした絵を描き各所に設置し環境啓発を促すという試みです。ジェラシュの女子校数校が参加、事前にラフ画を作成し当日ゴミ箱に絵の具で描くという段取りです。

5月といえど日差しも強く暑い中の実施でしたが美術隊員の協力もありスムーズに進行、ボランティアのアドバイスを受けながら女子生徒達も一生懸命絵を描きそれぞれ個性のある絵が出来上がりました。水や木々など自然を大切にというメッセージのこもったものになったのではないでしょうか。是非今後ジェラシュの環境美化、環境啓発に役立ってもらいたいです。

2015年5月15日金曜日

イラク・アル・アミール遺跡

@イラク・アル・アミール遺跡

今日はヨルダンにおける休日の金曜日。天気も良かったので首都アンマンから南西に約10キロ程のところにある地域、イラク・アルアミールの遺跡を訪れました。

アンマンからワディシール地域行きのバスに乗って数十分、その後乗り換えて行くはずだったのですが、金曜日ということもありバスが無く仕方なくセルビス(一定区間を行き来する乗り合いの車)を利用して行きました。

イラク・アルアミールは自然豊かな山間の町で景色は最高です。涼しい時期には、距離がありますがワディシールから歩いて行くのも良いかもしれません。そして到着した山間に佇むこじんまりとした遺跡は見学無料です。何組かのアラブ人もピクニックに訪れていました。

小さい遺跡なので観光もすぐ終了し、帰ろうと思ったのですが交通手段が無い。とりあえず暑い中歩いて帰っていると、車で通りかかった親切なアラブ人が乗せてくれ無事帰ることができました。今後はもう少し計画的な行動を心がけます。

2015年5月3日日曜日

NICCOの難民支援 ~心理社会的ワークショップ~

@ニュー・ザルカ

任地のザルカにシリア難民支援を行っているNGOがあることを知り、訪れたのはザルカの新住宅街ザルカ・ジャディード。ちなみにジャディードという言葉はアラビア語で新しいという意味です。そしてこの地で2007年よりシリア難民支援の活動を行っているのが公益社団法人日本国際民間協力会(NICCO)

ザルカは北部シリア国境に接し、巨大なザータリ難民キャンプのあるマフラク県に隣接しており、またザルカは大きな都市であることもあり何万人ものシリア難民が住んでいます。現在もシリア内戦は継続しており泥沼化して終わりが見えない状態であり、そんな状況下からヨルダンに避難してきた人たちは戦争により物心両面に大きな被害を受けています。

その人たちのケアを行うためにNICCOは主にメンタルケアを中心とした活動、、例えば女性や子ども向けの心理社会的ワークショップや専門家によるカウンセリングなど、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などのを抑止する為の専門家によるプログラムを実施しています。

今回、事務所を訪問した際に子どもの心理社会的ワークショップの一環である演劇のワークショップを見学させてもらいました。自分たちの経験をもとにシナリオを作り発表するという自己表現のプロセスによってメンタルケアを行うことが目的で、今後は自己表現にとどまらず、多くの人たちに自分たちの経験や紛争問題に関心をもってもらう為の公演に向けて準備を進めているそうです。

今回はただ活動の様子を見学させてもらっただけでしたが、今後個人的に何らかの形で難民支援に関わっていけたらと思います。