2022年2月5日土曜日

4年間のシェアハウス生活を経て。一人暮らししたくなったという話

シェアハウスの自室。毎朝窓辺でコーヒーをドリップするのが日課

2018年に東京に引っ越してきて住み始めたソーシャルレジデンスという大規模シェアハウス。

途中、同じ系列の物件に引っ越しをしましたが、もうすぐシェアハウス歴が4年を迎えます。もうそろそろシェアハウス生活も潮時かなと思っている今日この頃なんですが、これまで住んでみての所感を年毎に書いてみようと思います。よろしければ参考にしてみてください。

ソーシャルレジデンスとは?

フリーランスとして東京暮らしを始める上で家を探していた時に偶然見つけたソーシャルレジデンスなんですが、どういったものかを一言で説明すると「おしゃれな社宅」。キッチンや浴室、トイレ、洗濯機などは通常のシェアハウスと同じく共有で、自室にはベッドとクローゼット、冷蔵庫が完備されています。

一番大きな違いは規模感。シェアハウスと聞くと通常一軒家を4~5人で共有するイメージかと思いますが、ソーシャルレジデンスは元々社宅として利用されていた物件をリノベーションしているものが多く、基本2階建以上で入居者は100人規模。それ故、大学生やフリーランスの人、ワーキングホリデーで日本に来ている外国人なども多く、多種多様な人たちと出会い交流できるチャンスがあります。

これは面白そうだと思いいろいろ調べてみて入居を決めました。
主な決定要因は以下になります。
  • フリーランスでも入居契約しやすい
  • 共有備品があるので引越し費用が抑えられる
  • 個室なのでプライベートが確保できる
  • 様々な国籍の人たちと交流ができる

とにかく全てが新鮮で刺激的だった1年目

初東京ライフということもあって、当初のシェアハウス生活はかなり新鮮でした。おしゃれなカフェの様なコワーキングスペースがあり、シアタールームやジム、さらには大浴場まである物件で至れり尽くせり。

そんな空間が好きで、いつも共有部に出ていっては様々な人たちと交流する日々でした。当時はコロナ禍前だったのでイベントも頻繁にあり、夏場に中庭で本格バーベキューをしたり、正月には臼と杵で餅つき大会をやったりしていて、その都度顔を出していました。

また、当時は韓国、中国、フィリピン、スペイン、アメリカなど様々な国籍の人も多く、交流を通して英語を使う機会も多かったので語学力の維持やブラッシュアップもできました。とにかくいろんな人と交流するのが楽しくて自室より共有部にいる時間の方が長かった気がします。

協力隊でヨルダンへ派遣される前に二本松訓練所で2ヶ月間、同期隊員と共同生活を送ったことがあったのですが、その時の様な楽しさがありました。

シェアハウス生活に慣れて楽くなってきた2年目

一年も暮らしているとやはり引っ越してしまう人もいて、仲が良かった人が引っ越す度、お別れパーティーをしていました。かと思えば、また新しい人が引っ越してきて新たな人間関係が生まれる。そんな流動的な日常でした。

その頃になると、友人関係も定着してきて一緒にキッチンで食事を作って食べたり、休みの日に一緒に出かけたりすることも多くなりました。仲が良い人同士で小さなコミュニティーができていた様に思います。ただ、人の出入りが流動的な分、個人的には人間関係は広く浅い感じでした。

100人規模のシェアハウスなので、一年住んでいても知らなかったり、会ったことさえない人もいました。人と交流するのが好きで住んでいる人もいれば、コスパが良いから住んでる人もいたりとスタンスは人それぞれなので当然。肌感覚としては、共有部によく出てくる人は全体の3割くらいといったところでしょうか。

この頃は程よい距離感の人間関係だったので一番快適だった様に思います。

人間関係によるストレスを感じ始めた3年目

3年目に差し掛かるにつれ、だんだん雲行きが怪しくなってきました。長く住むとやはり人の嫌な部分が目に着き、不快な気分にさせられることが増えたからです。それにより、今までそうでもなかった人が嫌いになったりしました。

シェアハウス生活一番の難点は、結局のところ「人間関係」だなとつくづく思いました。嫌いな人と一緒に住むのは本当にストレスです。普段そこまで顔を合わせる人でなければともかく、頻繁に共有部で遭遇する人となるとどうしようもない。住居が同じなので避けたいのに避けきれないのはなかなかきつい。

あと、シェアハウス歴が3年にもなるとやはり当初の新鮮さは薄れマンネリ化、村社会化してきます。その頃から、嫌いな人の存在も相まって共有部に行くのは億劫だし、人に会う度に話をするのも面倒になってきていました。この頃から引っ越しを考え始めました。

不特定多数の人たちと暮らしていれば、当然馬が合わない人は必ず出てきます。一滴の墨汁がコップの水全体を濁らせる様に、ちょっとした人間関係の歪みがストレスを増大させる。これは教訓です。身の回りに自分にとって不愉快な人間を近づかせない環境整備は良い人生を送る上で本当に大切。

マンネリ化と不快な人間関係により引っ越した4年目

そして丸3年が経とうとしていた頃、とりあえずすぐ移動できる別のシェアハウスに引っ越しました。一刻も早く環境を変えたかったからです。

新しいシェアハウスに引っ越して心機一転。最初はいろんな人と交流していたのですが、なんだか人間関係の煩わしさが抜けず、結局今は仕事と自室の行ったり来たりという生活に落ち着いています。ただ、これはこれで自分の時間を100%自分のやることに使え、人間関係に気をかける必要性がなくなるので楽です。

これならいっそのこと一人暮らしで良いなというのが今の心境です。良い物件が見つかったら引っ越そうかなと思っています。ただ、シェアハウスのコスパは捨て難いというのも事実。なかなか悩ましいところです。

長くなってしまいましたが、シェアハウス生活の所感はここまで。これからシェアハウス生活を考えている人の参考になれば幸いです。