2016年7月17日日曜日

ボランティア活動報告書4号

ヨルダン生活も約一年半経過し、残り任期も半年に差し掛かりました。しかしながら、現在学校が夏休みということもあり次学期が始まるのは8月後半。実質の活動期間はおそらく9~11月の3ヶ月間となりそうです。そういったわけで次学期がラストチャンスになるので、今のところいまいちな活動状況をうまく軌道に乗せなければなりません。なにはともあれ、任期中に提出するボランティア活動報告書の4号の提出時期なので書いてみました。

2016年7月5日火曜日

ラマダンチャリティー活動

@アンマン市内公園

ラマダン終盤にヨルダンの友人の誘いで孤児の為のチャリティーボランティアに参加してきました。ラマダンはムスリムにとって神聖な月であり、断食を通して貧しく満足に食べられない人々の気持ちを理解するという姿勢も含まれていることから慈善活動も積極的に行なわれます。

午後7時過ぎ、子ども達に提供する大量の食事や水を買い込んだ友人と待ち合わせ、子ども達がいるアンマンの某公園へ。その公園はモスクに併設されたもので、到着したことには約50人の子ども達がボランティアスタッフと一緒に遊んでいるところでした。聞くところによると、ボランティア団体がチャリティーを募って、公園に集った孤児たちにイフタール(日没後、断食明けの食事)の提供を行なっているとのこと。

持ってきた50人分の食事を子ども達はボランティアスタッフに配って、日没後に一斉にイフタール。日中は皆断食をしている為、イフタール中は黙々と飲食します。今回、友人が買ってきたのはマンディーというご飯の上に鶏肉がのったイエメンの伝統料理。そして食事が終わるとボランティアスタッフが前に立ち、子ども達がその後ろに一列に並んでお祈りを行なっていました。その後、ちらかった食事を片付け、再び遊びの時間。子ども達が一箇所に集って歌を歌うなど楽しい時間を過ごした後、9時過ぎに帰宅していきました。

この様なチャリティーに参加する機会も、その国や地域に長く住み現地で友人ができたからそこ。旅行客としてでは経験できないことを経験できるのは本当に貴重です。残り任期半年、交友関係を通してまだ知らないヨルダンの一面を見ていきたいと思います。

2016年7月3日日曜日

アカバでダイビング

@アカバ湾

6月のラマダン後半。ヨルダンの中で唯一紅海に接するアカバでダイビング&シュノーケリングをしてきました。日本出国前にダイビングの聖地紅海でダイビングをしようとアドバンス・オープンウォーターライセンス(AOW)まで取得して来ていたのですが、なんだかんだ1年半経ってしまっていました。

アカバはヨルダン最南端の都市で観光開発が進み外国人観光客がとても多く、高級ホテルが建ち並び、道路沿い植えられた椰子の木や青くきれいな紅海とあいまって、国内の他地域とは全く違う雰囲気です。ちなみに、この地域のみお酒に税金がかからないため安く購入することができます。

マリンスポーツも充実していて、ダイビングセンターも数多くあります。そして今回ダイビングでお世話になったのが「Red Sea Dive Center」。協力隊員御用達のセンターでスタッフも隊員のことを良く知っているのでなにかと安心です。今回は3泊4日の日程でダイビング2本とシュノーケリングをしました。アカバ湾は狭いエリアですが、それでも様々なダイビングスポットがあります。

初日は、巨大な沈没船があるエリアで1回目のダイブ、さんご礁エリアで2回目のダイブをしました。ラマダン中ということもありダイビング客もほとんどおらず、紅海の青く透き通った海中をゆったりと散策。巨大な沈没船は圧巻で、さんご礁や色とりどりの魚やうつぼやなまこ、ウミウシなど様々な海中生物もみることができました。

2日目は他のエリアでシュノーケリングをでしたのですが、そこは戦車が水深の浅いところに沈んでいたので海面からでも十分見え、また奇跡的にウミガメに遭遇しかなり至近距離で見ることができました。久々のダイビングも良かったのですが、アカバ湾はシュノーケリングでも十分楽しめるのでお勧めです。



しかしながらアカバの標高は海抜0m、首都アンマンの標高は約1000mとかなり標高差があるので、ダイビングによって体内に溶け込んだ窒素が急激な気圧の変化で気泡になり障害を引き起こす「減圧症」には十分注意しなければいけません。ダイビング後に高所へ移動(飛行機など)する場合に安全のため最後のダイビング終了から24時間は待機する必要があります。

協力隊の場合、アカバからアンマンに戻る前に通常24時間、ヨルダンで初めてのダイビングでは48時間待機が義務付けられています。過去にヨルダンで減圧症が発生した事例もあり、場合によっては命に関わる障害なので十分注意が必要です。ダイビングは海中を浮遊する非日常的で面白いスポーツである反面、危険をはらむものなので十分安全管理をした上で楽しみたいです。