2015年6月26日金曜日

金曜礼拝

@アル・フセイ二モスク

ヨルダンは90%以上がイスラム教徒の国。その為日常の中で頻繁にイスラム教で決められた一日5回のお祈りをする姿を目にする機会があります。そして今日はイスラム教の休日である毎週金曜日には男性はモスクで集団礼拝を行ないます。個人的に一度見てみたいと思い、ダウンタウンにあるアル・フセインモスクにお昼頃の礼拝(ゾフル)を見に行ってみました。

見た感想を一言で表すと圧巻。礼拝の時間になるとどこからともなく人々が集ってきます。この日は礼拝前後は交通規制が入り車は通れず歩行者天国になります。集った人々は思い思いにお祈りをしているのですが、集団礼拝の時間になるとモスクから流れるお祈りの言葉に合わせて一斉にお祈りをします。その一糸乱れぬお祈りの動きはダイナミックで、イスラム教になじみのない人でも感動するのではないでしょうか。

こういったイスラムの日常の一場面を目にすると人々の信仰の深さを感じさせられます。自分自身は無宗教と言っていい宗教観の為なかなかイスラム教徒の信仰に対する考えや思いを理解することは難しいですが何を信じるかはその人その人の自由です。人は異質なものや理解できないものなどを排斥してしまいがちですがそれでも受容する姿勢、理解しようとする姿勢は大切です。

2015年6月18日木曜日

神聖月ラマダン

@ダウンタウン

イスラム教にとって神聖な一ヶ月、「ラマダン」が始まりました。毎年月の満ち欠けに応じて開始日と終了日が決められるのですが、今年は6月18日から始まり7月17日まで。この間イスラム教徒は夜明けから日没まで飲食を一切行わない断食を行います。ラマダンで断食を行う理由としては、空腹を経験することで貧しい人たちに対する共感を育み、自己を清めるという意味合いがあるそうです。

イスラム教において一年のうちで最も重要視される月で皆ラマダンが始まったことを祝福し合います。またラマダン期間の注意点として、イスラム教徒以外は断食をしなくても良いのですが、日中人前で飲食をすることは失礼にあたるので避けなければなりません。場合によっては罰金や警察に連れて行かれるらしいことも聞きます。

また、皆暑い夏の時期に断食をしていることもあり、疲れていたり、気が立っていたりする人もいます。その為、この期間は交通事情が悪くなるので平時以上に交通事故に気をつけなければなりません。特に日没前は皆急いで帰ろうとするのでかなりスピードを出して走る車が見受けられ危険です。

せっかくなので僕も断食を何日か実践してみたのですが、なかなか過酷。特にこの暑い時期に水が飲めないというのは厳しく、夕方から日没あたりには限界に達しフラフラになります。ちなみに断食明けにはタメル(乾燥ナツメヤシ)と水を飲むのが昔から慣わしだそうで、その後イフタール(断食明けの食事)を摂ります。この時間には皆一斉に食事をしていることから、町がしばらく静まりかえりるので不思議な感じです。

2015年6月10日水曜日

ワディ・ムジブ自然保護区

@ワディ・ムジブ自然保護区

ヨルダンにある7つの自然保護区のひとつでマダバ南部、死海近くに位置するワディ・ムジブ自然保護区でのトレイルツアーに参加しました。いくつかコースがあるのですがいずれもアンマンにあるWild Jordanで申し込むことができます。国営のNGOであるRSCNが運営しており、様々なエコツアーを提供しています。他にも雑貨の販売やカフェなど併設されており、なかなかお洒落なスポットです。

そして今回、このワディ・ムジブのツアーに5名で4時間のコースに参加しました。岩場や川の中を歩くので長袖長ズボンにトレッキングシューズの着用がお勧め、防水カメラがあれば必携です。まず現地で受付を済ませ、ツアーガイドの車の荷台に乗って岩肌の山中を走り川が流れる渓谷へ。そこから川の中を歩いて下流を目指します。

6月の初旬はまだ水量が多く、川の流れに乗ることもできます。終盤には滝つぼがあり、ひとりずつ激しい滝の中をロープで降りていくのですが想像以上の激しさです。その後のコースは前半と異なり起伏が多く、天然の滑り台があるなど飽きることなく楽しめます。また、ほとんどが渓谷の間を進むコースなので暑くなく快適です。ヨルダンの自然保護区の中でもアクセスが比較的良い場所なのでお勧めです。

アンマンの夜景

@ダウンタウン

夜更けの8時頃、首都アンマンのダウンタウンが見渡せる場所へ。ダウンタウンはいくつかの山に囲まれた地形をしているのでこの様に一体を見渡せる場所があり、そこから夜景を撮ったらきれいだろうと思い撮影してみました。ヨルダンの人々は比較的夜に出かけたり活動している人が多く、深夜でもお店や家などに明かりが点いています。ましてやここは首都で栄えているので夜景もより映えます。

2015年6月6日土曜日

ウムカイス遺跡

@ウムカイス遺跡

休日の金曜日にヨルダン北部にあるウムカイス遺跡に行ってきました。この遺跡はヨルダン北部の都市イルビッドのさらに北、イスラエルとシリアの国境近くにあります。早朝に首都アンマンからバスでイルビッドへ、さらにそこでセルビス(乗り合いタクシー)に乗り換えてお昼前に到着。3~4時間となかなか時間がかかりました。

このウムカイス遺跡はヘレニズムからローマ時代にガダラと呼ばれたデカ・ポリス(十都市連合)のひとつです。そのためローマ遺跡特有の石柱や円形劇場などがあり見ごたえのある遺跡です。またイスラエルやシリアと国境を接していて標高が高い位置にあるので、眼下にゴラン高原やガラリア湖を見渡せ景色も非常に場所です。ヨルダンに来るなら行く価値のある遺跡だと思います。

しかし展望台から見渡せるゴラン高原の向こうは今だ内戦の続くシリア。日々戦争により犠牲が生まれ、難民がヨルダンを始め様々な国に流入し続けています。それによりまた新たな国際問題が生じるなど派生的に問題が広がっていきます。そんな泥沼化した内戦を解決する手立てはあるのだろうか。そんなことも考えてしまいます。

2015年6月5日金曜日

ボランティア活動報告書1号

ヨルダンに来て早5か月。赴任から3ヵ月後には第一号のボランティア活動報告書を提出するのですが、自分自身ヨルダンに来ての数ヶ月を振り返って書いた報告書の内容を掲載します。

そして、それを踏まえてこれから活動計画を策定していかなければなりません。残りの任期は約一年半、あせらず、あわてず、あきらめず、取り組んでいきたいと思います。