2015年12月28日月曜日

ゴミ拾いキャンペーン by ヨルダン環境NGO

@マダバ

週末に再びクリーンアップ・キャンペーンに参加してきました。前の週は環境隊員で企画・運営したキャンペーンをでしたが、今回はAhel Al Baladが実施するクリーンアップ・キャンペーンです。前回のキャンペーンでゴミ袋の提供や参加協力をしてもらった団体です。

Ahel Al Baladは、ヨルダンのNPOであるGBC(Jordan Green Building Council)のサポートを受け運営されており、市民を巻き込んだクリーンアップ・キャンペーンを月に2回ほどヨルダン各地で実施している団体です。約一年半前に始動した団体ですが、既にたくさんのボランティアが登録しキャンペーンへ参加しているそうです。

6名ほどのコアボランティアが中心になって運営し、継続的にキャンペーンに参加するボランティアも多いようで、今回会ったボランティアの中には20回以上参加しているという人もいました。ヨルダン国内はゴミのポイ捨てが多く環境美化に対する意識が低いように感じますが、中にはこの様なキャンペーンに積極的に参加する意識の高い人もいます。



そして今回のキャンペーン実施場所は、首都アンマンの南西部に位置し、キリスト教徒の多い地域マダバ。その郊外にありモーセ終焉の地として知られるネボ山に近い山道のゴミ拾いを行ないました。ここにはモーセが杖を打つと水が湧き出たという伝説のある泉アインムーサがあり、とても風光明媚な場所です。

正午過ぎから約一時間、20名ほどの参加者と共に山道を下りながらゴミを拾いました。人気の無い山道でしたが意外とゴミがたくさんでゴミ袋がすぐに一杯に。その後、麓に住む農家さんのお宅でお茶やお菓子を頂き、最後に集合写真を撮って解散という流れでした。また休日の土曜日に実施ということもあり、家族連れや会社員など様々な人が参加していて、そういった方々と楽しく交流することもできました。また機会があれば参加して人間関係を広げていきたいと思います。

そして何より、この様なキャンペーンを通してヨルダン国内に環境意識やコミュニティーが広がって行けばと思います。また、自分たちの環境教育の活動とこういった団体の活動をうまく連携させることができれば相乗効果もあり、お互いにWIN-WINなものになると思います。今後、様々な草の根団体との繋がりの構築にも力を入れていきたいと思います。

2015年12月23日水曜日

国連平和大学という選択


青年海外協力隊としてヨルダンに来て、もうすぐ折り返しの一年。そろそろ協力隊後の進路を考え準備していく時期に差し掛かりました。そして今、進路の一つとして検討しているのが国連平和大学(University for PEACE)への進学です。この大学の目指しているのは「平和構築に関わる人材の育成」で、キャンパスは中南米の国コスタリカにあります。

MISSION AND VISION
The vision of the University for Peace is to be a forward-thinking, transformational and inspirational educational institution dedicated to the goals of quality teaching, research and service for serving humanity in building a peaceful world. (国連平和大学ホームページより抜粋)

自分自身、紛争解決や平和構築の分野に関心があり、青年海外協力隊において任地の第一志望を中東のヨルダンにした理由もこれに起因します。そして将来的にその分野に進んで行きたいとも考えています。その為、この大学で学んで修士を取ろうという選択肢も考えているわけです。



そもそも、日本国外にいくつもある平和構築を学ぶ大学の中でなぜこの大学なのかと言うと、「ASIAN PEACEBUILDERS SCHOLARSHIP」というアジア人向けの奨学金制度があるからです。これは日本財団が出資しているもので資格を得られれば学費などを全額支給してもらえ、なおかつ入学前に数ヶ月間フィリピンの語学学校で英語の訓練を受けることができる制度もあります。

JICA関係者の中にこの大学を卒業した人もいて、話を聞くところによると青年海外協力隊経験者は比較的行きやすいそうです。自身の経済状況や英語力、キャリアなどを考慮した上で、平和学を学ぶのであればこの大学が最も有力なのではないかと思います。



また、奨学金や入学の手続きにあたり、卒業証明書や履歴書など各種提出書類を準備することはもちろんのこと、それにあわせてTOEFLテストのスコアが必要です。このテストはTOEICテストと違って、専門的な内容を扱っているテストで、かつリーディングやリスニングに加え、スピーキングとライディングと4技能全てを測るテストなので難易度も高いです。

自分自身、学生時代に一生懸命英語を勉強したのですが、その割りに話せません。その為、英語力の向上がある意味一番難問です。しかし将来的に必要となってくるスキルなので地道にがんばっていきたいと思います。

2015年12月20日日曜日

ゴミ拾いキャンペーン × 国際交流

@ダウンタウン

天気の良い土曜日の朝、1サークルからダウンタウンに抜けるレインボー通りで環境教育隊員主催のゴミ拾いイベントを開催しました。

以前いた先輩隊員が組織した環境イベントチーム(Jordan Zbala Ranger)の活動を引き継いだ形での実施です。イベント告知の段階で日本語教育ボランティアに大学生などに対して宣伝してもらい、自分たちでもその他JICAボランティアやNGOスタッフなどに宣伝するなどして総勢23名と多くの方に参加してもらうことができました。

またその過程で、現地の環境イベントチーム(Ahel Al Balad)にも協力してもらえることになり、生分解性で環境にやさしいゴミ袋を提供してもらうことができました。残念ながら当日はスタッフ一人だけの参加でしたが今後も何からの形で共同していけたらと思います。

そしてイベント当日、10時に1サークルに集合し自己紹介。その後一時間程レインボー通り周辺の清掃活動を4チームに分かれて行いました。ここレインボー通りは観光地でお土産やカフェなどが立ち並ぶお洒落な通りということもあり、普段から清掃員の数も多くゴミは少なめです。しかし、少し通りを外れると意外とゴミがたくさん。一時間で想像以上にたくさんのゴミを回収しました。

その後は、参加者の方々と近くのレストランで昼食をしながら交流をし楽しみました。ただゴミを拾うだけの活動ではなく、そこに国際交流という要素が加わった楽しいイベントになったかと思います。今後も以下のコンセプトを軸に環境隊員3人で協力して活動を行っていきたいと思います。

・清掃活動を通した環境意識の向上と啓発
・国際交流と新しい人間関係の構築
・環境にやさしいコミュニティーの拡大

2015年12月14日月曜日

騙し取られた10JD

@ジャバル・ターリク

職場である教育局からの帰り道、間抜けにもタクシードライバーに10JDを騙し取られてしまいました。タクシーを利用したわけではなく、歩いて帰っていた時にです。その経緯は・・・

教育局から自宅までの距離は徒歩で1時間ほどなのですが、最近は気候も暑くないため歩いて帰ることも多く、その日も歩いて帰っていました。そして、もうすぐ自宅に到着するというところで流しのタクシードライバーに話しかけられました。どうやら細かいお金を両替して欲しいとのことで、仕方が無いので10JD札を2枚計20JDを交換してあげようと渡しました。

その後、両替の20JDを要求すると突然、「これはアッラーの為のお金だから渡せない!(そんな雰囲気のこと)」と意味不明なことを言いはじめました。さすがの意味不明さ加減に腹が立ったので「全部返せ!」と言ったのですが、それでもそのドライバーはまた同じようなこと言って拒み続けるので言い合いになりました。その間になんとか10JDは回収したのですが、もう10JDはそのまま車で持ち逃げされる羽目に。

本当に運が悪い。というか安易に両替してあげようとしたのが間違いでした。徒歩対タクシーでは逃げられる可能性が高いということを考慮して、この状況で善意を示すべきではなかったと悔やまれます。ヨルダンに来てもうすぐ一年、この国での生活にもだいぶ慣れたということもあり、気の緩みが招いた失敗でもあります。もう一度、安全管理などに気を引き締める必要性があると感じた一日でした。

2015年12月9日水曜日

国民食マンサフ

@ゴール・マズラー

ヨルダンにおいて代表的な伝統料理といえばマンサフ。アラブ家庭のほとんどが普段の夕食や客人が来たときのおもてなしにこの料理をふるまいます。個人的にも時々、大家さんや友人のお宅にお邪魔した際に食べさせてもらうことがあり、好きなアラブ料理のひとつです。

調理方法は、ジャミード(発酵させて乾燥させたヨーグルト製品)のスープと米を混ぜ、独特の香辛料で味付けします。その後大きなお皿に盛り付け、上に羊肉もしくは鶏肉を豪快に乗せ、ピーナッツなどを飾り付けします。食べ方はジャミードのスープをお好みでかけ、伝統的には手で握って熱を冷ましながら食べるそうです。

ちなみに、この料理に使われるジャミードには独特の風味があり、好き嫌いが分かれるところではあります。そしてアラブ人は料理を家族のために時間をかけて丹念に作るので、食べるならレストランより家庭料理が断然おいしいくおすすめです。機会があれば是非。

2015年12月4日金曜日

アカバマラソン

@ゴール地点(レボリューション・プラザ)

12月4日、週末の金曜日にヨルダンの4大マラソン大会の一つ、アカバマラソンに参加しました。これまでに4月に死海マラソン、10月にアンマンマラソンに参加し今回で3回目。レースは、5km、10km、21kmあり、前回のアンマンマラソンと同じくハーフの21kmに出場しました。

開催場所はヨルダン最南端の都市アカバ。首都アンマンからジェットバス(大型高速バス)を利用して5時間程で、ヨルダンにおいて唯一海に面した地域です。気温はヨルダン北部よりかなり暖かく、リゾート地ということもあり観光客が多く、開発が進んでいて他の地域とは雰囲気がかなり違います。紅海を隔ててかなり近くにイスラエルやエジプトを望むことができ、夜間はイスラエルの明々とした光が見えます。

大会当日、21kmレースは7時にスタートしました。早朝はかなり冷え込み体も冷え切っていたので完走できるか不安でしたが、終盤に足が痛くなりながらもなんとか完走し、なおかつタイムも2時間をきることができました。コースはインターコンチネンタルホテル前をスタートし街中から郊外へ抜け、最後にアエラ(アカバマラソンのスポンサー企業)の敷地内を走って海辺のレボリューションプラザにゴール。景色が変わっていくので飽きずに走れました。

しかしながら、マラソン大会に参加しただけでほとんどアカバ観光ができなかったのが残念。次回はもっと満喫したいと思います。こちなみに、ここでは多くのダイバーが憧れる紅海をダイビングでき、自身も日本でダイビングのアドバンスライセンスを取得してきたので次の機会に是非潜ってみたいと思います。