2016年7月3日日曜日

アカバでダイビング

@アカバ湾

6月のラマダン後半。ヨルダンの中で唯一紅海に接するアカバでダイビング&シュノーケリングをしてきました。日本出国前にダイビングの聖地紅海でダイビングをしようとアドバンス・オープンウォーターライセンス(AOW)まで取得して来ていたのですが、なんだかんだ1年半経ってしまっていました。

アカバはヨルダン最南端の都市で観光開発が進み外国人観光客がとても多く、高級ホテルが建ち並び、道路沿い植えられた椰子の木や青くきれいな紅海とあいまって、国内の他地域とは全く違う雰囲気です。ちなみに、この地域のみお酒に税金がかからないため安く購入することができます。

マリンスポーツも充実していて、ダイビングセンターも数多くあります。そして今回ダイビングでお世話になったのが「Red Sea Dive Center」。協力隊員御用達のセンターでスタッフも隊員のことを良く知っているのでなにかと安心です。今回は3泊4日の日程でダイビング2本とシュノーケリングをしました。アカバ湾は狭いエリアですが、それでも様々なダイビングスポットがあります。

初日は、巨大な沈没船があるエリアで1回目のダイブ、さんご礁エリアで2回目のダイブをしました。ラマダン中ということもありダイビング客もほとんどおらず、紅海の青く透き通った海中をゆったりと散策。巨大な沈没船は圧巻で、さんご礁や色とりどりの魚やうつぼやなまこ、ウミウシなど様々な海中生物もみることができました。

2日目は他のエリアでシュノーケリングをでしたのですが、そこは戦車が水深の浅いところに沈んでいたので海面からでも十分見え、また奇跡的にウミガメに遭遇しかなり至近距離で見ることができました。久々のダイビングも良かったのですが、アカバ湾はシュノーケリングでも十分楽しめるのでお勧めです。



しかしながらアカバの標高は海抜0m、首都アンマンの標高は約1000mとかなり標高差があるので、ダイビングによって体内に溶け込んだ窒素が急激な気圧の変化で気泡になり障害を引き起こす「減圧症」には十分注意しなければいけません。ダイビング後に高所へ移動(飛行機など)する場合に安全のため最後のダイビング終了から24時間は待機する必要があります。

協力隊の場合、アカバからアンマンに戻る前に通常24時間、ヨルダンで初めてのダイビングでは48時間待機が義務付けられています。過去にヨルダンで減圧症が発生した事例もあり、場合によっては命に関わる障害なので十分注意が必要です。ダイビングは海中を浮遊する非日常的で面白いスポーツである反面、危険をはらむものなので十分安全管理をした上で楽しみたいです。