2015年9月25日金曜日

祝祭イード・アル・アドハー

@ジャバル・ターリク

今日からイスラム教における祝祭「イード・アル=アドハー」(犠牲祭)です。毎年イスラム暦の12月10日から始まり、今年は10月24日(木)から27日(日)がそれに当たります。これはラマダーン明けの祝祭「イード・アル=フィトル」よりも長期間であることから大イードとも呼ばれイスラム教にとって最大の祝祭です。

前日には市場では祝祭に合わせて服を新調したり、お祝いの準備などで人があふれ返ります。そしてイード初日の早朝、地域住民は正装してモスクなどに集りイードのお祈りをします。その後買ってきた羊やらくだ、牛などを屠殺して神(アッラー)に捧げ、貧しい人々に配り、余ったものを親族などで分け合って食べます。らくだや牛は非常に高額な為、一般的な家庭では羊を屠殺するようです。

現在借りているアパートの大家さんも毎年一頭か二頭、羊の屠殺を行なっているとのことで今回初めて様子を見学しました。前日に二頭の羊を車の荷台に積んで連れて帰ってきて、イード当日の朝、屠殺をする人(友人?)が数名やって来て家族が集り見守る中、羊が一頭ずつナイフで喉を裂かれ解体されていきました。皆手馴れていて子ども達も毎年のことなので見慣れているといった様子でした。

自分自身、屠殺を見るのはほぼ初めてでショッキングではありましたが、普段口にしている肉はこういった過程を経てきていることを再認識することができました。普段スーパーで肉がパック詰めされた状態で売られていてなかなか生産過程を意識することは少ないと思います。それ故に食物を安易に食べ残したり、捨ててしまうなど食に対して軽率になってしまいやすいのかもしれません。そんなことを考えさせられた一日でした。